たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学11月9日放送
【「今すぐにヤメたい」血管をダメにするクセ(1)血管傷つける眠り方
血圧上げる電車乗り方(2)
脳卒中防ぐ座り方】の詳細情報です。
◎司会:ビートたけし
◎ゲスト:デヴィ夫人、山下真司、村上ショージ、ガダルカナル・タカ、IKKO、
彦摩呂、西山茉希
◎専門家ゲスト:
・
間野忠明(岐阜医療科学大学学長)
・
麻野井英次(射水市市民病院院長)
■あなたの「生活のクセ」が血管をダメにする?!
【実際の症例】
任海哲朗さん(男性・60歳)は今から10年前、突然、東京で単身赴任をすることになり、
慣れない満員電車での通勤など、急激な生活の変化でイライラにしばしば襲われ、
任海哲朗さんの「生活のクセ」の一つ、早食いにも拍車がかかるようになりました。
単身赴任のストレスもあり、毎日アルコールを飲むようになり、飲んだまま寝てしまい、
大いびきをかくことが増え、夜お風呂に入らない分、朝、簡単にシャワーだけで済ませて
しまう毎日になりました。
そんな任海哲朗さんの唯一の楽しみは毎月2回の4時間掛けての里帰りで、疲れるものの、
家族に会えることが何よりの活力でした。
単身赴任してから6年後、任海哲朗さんに小さな異変が襲いました。
なぜか仕事中、だるくてしかたない、全身がズシーンと重く、全くやる気が出ない、
やっぱり歳には勝てないなぁと、歳のせいにしてしまっていた任海哲朗さんでしたが、
たまたま受けた健康診断で
高血圧症と診断されました。
●任海哲朗さんが無意識のうちに行っていた生活のクセ
・早食い
・毎日の飲酒
・いびき
・湯船に浸からない
・頻繁な長距離移動
今回の
みんなの家庭の医学に出演した
間野忠明先生によると、この5つの生活のクセ全てが、
彼の血管に負担をかけていたといいます。そのカギを握るのは「自律神経の乱れ」でした。
自律神経とは環境に応じて、血圧・体温・心拍・内蔵の働きなどを、自動的に調節してくれる
神経のことで、自律神経には、2つの種類があります。
●自律神経の種類
○交感神経…目覚めている間 優位になり、血圧や体温を上げ、活発に活動できる状態を保つ。
○副交感神経…就寝中に優位になり、血圧を下げ、できるだけ体を休めるように働きかける。
交感神経と副交感神経のバランスが良くとれていていれば問題ないですが、生活のクセで
交感神経ばかりが優位になると血管が常に収縮してしまい、高血圧の状態が続きます。
行った実験によると、「早食い」「過度の飲酒」「湯船に浸からない」という生活のクセは、
必要以上に交感神経を上昇させてしまうということがわかり、任海哲朗さんの自律神経の乱れを
呼び込んだ最大の原因は「いびき」でした。
任海哲朗さんは、睡眠中・いびきとともに
睡眠時無呼吸症候群に陥っていたため、
副交感神経が優位になるはずの就寝中に、無呼吸状態という危険を察した自律神経が、
酸素を脳に送らせようと交感神経を活性化、全身の血管が収縮して血圧が上昇、
本来体を休めるはずの夜に、血圧が上がりっぱなしの状態が続いていました。
いつまでもしなやかな血管を保つためには、自律神経を乱す「生活のクセ」に気をつける
ことが大切です。
■お坊さんに学ぶ!【血管を守る】究極の副交感神経アップ法
ストレスだらけの現代人は昼でも夜でも交感神経が刺激され、血圧も上がりっぱなしです。
そんな現代人にとって、圧倒的に不足しているのが「副交感神経の働き」ですが、
日々この副交感神経を優位にして身体を休めるのは至難のワザです。
しかし、「禅寺」のお坊さんは日々の厳しい修業で身も心も鍛えられているため、
副交感神経の働きも理想的な状態のはずということで、神奈川県横浜市鶴見区にある、
總持寺(そうじじ)を訪れ、坐禅を経験したことのない、40代の2人に坐禅の実験を
行い、自律神経の変化を「ホルター心電計」と呼ばれる機械を使って測定したところ、
二人とも坐禅を行っている間、副交感神経が優位な状態になるという結果になりました。
●血管を守る!どこでも簡単1分間坐禅
※寝る前や
ストレスを感じた時に行うと効果的
こまめに交感神経をリセットすることが大切
(1)リラックスした状態で椅子に座る
(2)右の手のひらの上に左手を置く
(3)目を閉じる
【呼吸法】
(4)口から息をゆっくりと大きく全て吐き出す
※お腹をへこませるように意識するのがポイント
(5)鼻から息をゆっくりと吸う
※お腹を膨らませるように意識するのがポイント
(6)1分間続ける