死刑:3人に執行 1年8カ月ぶり
毎日新聞 2012年03月29日 09時51分(最終更新 03月29日 14時05分)
法務省は29日、東京・広島・福岡の3拘置所で3人の死刑を執行したと発表した。小川敏夫法相による初の執行命令で、民主党政権での執行は10年7月の千葉景子法相(当時)下での執行に続いて1年8カ月ぶり2度目。昨年は19年ぶりの「未執行年」となったが、今年は執行が再開された。
◇下関通り魔事件など3人に
執行されたのは、古沢友幸(46)▽上部康明(48)▽松田康敏(44)の各死刑囚。
確定判決などによると、古沢死刑囚は02年7月、離婚を決意して実家に戻っていた当時の妻の拉致を計画。横浜市の実家に侵入し、義父母、妻と前夫の間の長男の3人を刺殺するなどした。
上部死刑囚は99年9月、通行人を無差別に殺害する「通り魔」を計画、レンタカーで山口県下関市のJR下関駅コンコースに突っ込み、7人を次々にはねた。さらに車を降りて階段やホームにいた8人を包丁で襲い、計5人を殺害した。
松田死刑囚は01年11〜12月、生活費や遊興費欲しさに宮崎県内の民家に侵入し、女性2人を殺害し、現金やバッグを奪った。