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Wed, Jun 27, 2012
One day of other day
Sunny sky, no maps, open trail.
Tue, Jun 26, 2012
Threepenny gnome
Sleeper must awaken. Insomniac must sleep.
Mon, Jun 25, 2012
A brief autobiography
Not having been dead since 1978.
Sun, Jun 24, 2012
TWEETING TEST
チューリングの功績は数学や暗号解読に留まらず、今日のコンピューターの基礎となる様々な理論や概念を考案したことだけど、その中でも広く人口に遡及し、特にSFファンにとって馴染み深いものといえばチューリング・テストだと思う。
チューリング・テストとは人工知能の評価基準の一つで、音声によらないキーボードとディスプレイのみといった環境で人間と機械が会話し、人間が相手を機械だと見破れるかを試す判定法のこと。
実際にチューリングテストで「知性」が判定できるかについては多くの批判があるけど、少なくともコンピュータの自然言語能力の非常に分かりやすい判定基準の一つであるし、件のIBMワトソンの能力向上を考えてみても、今後実際にAI的なコンピュータのベンチマークの一つとなるのではないかと僕は思う。
で、全米クイズ王となったワトソンでさえジャンルを限定しない会話では未だ不自然さをぬぐう事は出来ないのだけど、例えば以前書いた機械学習の方法と同様に、TwitterやFacebookを使ったテストならば、素人の作った「AI」でも案外良い線を行くのではないかと思った。
SNS上では、どうとでも受け取れる当たり障りのない返事や相手を煙に巻く返事というのも沢山あるし、理解できない内容ならば最悪無視するという手段も取れる。
或いはもしかして、僕のTwitterにもBOTかどうか分からない機械的なツイートしかしないフォロワーが幾人かいるし、僕らは既にAIと生身の人間との区別が曖昧になった世界に暮らしているといって良いのかもしれない。
タイムライン上で、専門家も唸るほどの高度な対話が行われているかと思ったら両方ともAIだったなんてことも起こったりして。
(いわんや単純な規則に従うBOT同士の無限ループな対話とかだったら、どこかで既に起こっていると思う)
Sat, Jun 23, 2012
No Pardon For Turing
Googleのトップページが変更されていて、今日がチューリング生誕100年だという事を知った。
一般にはGoogleトップページのクイズにもなっているチューリングマシンの構想やアルゴリズム論の発展、「人工知能の父」などとして知られる20世紀を代表する数学者の一人だけど、彼の後半生を思う時、僕らは人間の歴史の恐ろしさを考えずにはおられない。
第二次大戦中、MI6でドイツ軍の暗号エニグマの解読に尽力し、救国の英雄ともなったチューリングだけど、機密保持の観点から長らくその功績は公表されなかった。
そればかりか戦後、彼は「同性愛者であった」という罪で逮捕され、その二年後、青酸カリ入りの毒リンゴを齧るという何とも不可解な自殺を遂げてしまう。
現代からすれば同性愛が重罪であった事も当然批判されるべきだけど、問題は彼の同性愛は公然の秘密だったのに、なぜ終戦後のタイミングになって摘発が行われたのか、そして、十分な検死も行われなかったなど余りに不自然だった彼の死が本当に自殺だったのかという点だ。
もし、戦争の惨禍が無かったとするなら、彼の生み出すコンピューターで現代社会はどう変化していたのだろう。
Widespread Celebrations But No Pardon For Turing via 'I PROGRAMMER'
2009年、数千名の署名を受けてブラウン首相が公式に謝罪をしたことは日本でも小さいニュースになったけど、その後、公式に免罪を求める嘆願が行われたことは今回のGoogleで知った。
集まった署名は前回の謝罪請求を上回る2万1千名だったけれど、法務局の解答は今年二月、「有罪判決は遺憾だが、当時の法律に照らせば正当な行為だった」と免罪を拒否する内容だったそう。
(2009年においてもブラウンが謝罪したのはチューリングへの「不名誉な扱い」に対してのみで、「自殺」の真相は勿論、逮捕の背景に政府が関与したことを認める内容ではなかった)
P.S.
未だジオログが復旧せず、リンクタグが打てない様なので記事名だけ太字にしました。
Fri, Jun 22, 2012
Sunlight filtering through foliage
Saw the sky and started walking.
-Mark Sundeen
Thu, Jun 21, 2012
Fatal Error
・お知らせ
19日から当初の予定をオーバーし、24時間以上もの大規模なシステムメンテナンスを行っていたジオログですが、何を改悪したのかHTMLタグの入力など幾つかの操作でエラーが発生するようになった模様。
そもそもの人口が少ないのでネットを探しても情報が見つからないんだけど、どうやらジオシティーズのホームページの編集にもいくつか不具合が発生しているようです。
というわけで、このウェブログもしばらくテスト的な投稿が続きます。
Wed, Jun 20, 2012
The Star-Spangled Banner
彼が具体的にどんな状況なのかは分からず憶測でしかないけど、僕が特に感動したのは後半、彼と観客がともに歩み寄り、同じリズムで歌っている部分。
いわゆる音楽療法の場ではないけど、僕も以前、自閉症だという少年とリズムを合わせて合奏したら保護者の方にひどく驚かれたことがある。
時に国旗掲揚が間に合わないほど曲が短い『君が代』ではこんな事にはならなそうだけど、皆が歌える歌あるというのは良いことだと思う。
Tue, Jun 19, 2012
Rongo
He said,
"Admit what you know as what you know, and what you don't know as what you don't know. That's 'knowing'."
子曰く、
知ってることは知ってるけど、知らないことは知らない。それが知るってことさ。
『為政第二』
Mon, Jun 18, 2012
Elizabeth Hughes, 8 years old, National Anthem, Norfolk Admirals Game, Scope Arena
君が代でもこんなことって起こるんだろうか。
Sat, Jun 16, 2012
Seek, and ye shall find.
探せばきっと見つかると思う。
『マタイ書7章』
Wed, Jun 13, 2012
宇宙兄弟
原作既刊を通し読みし、地上波放送のアニメもたまたま一話視聴した状態で鑑賞。
『テルマエロマエ』と同じく原作が未完の長編漫画だけど、いくつかのエピソードを丸ごと省略して時間軸も積み重ねた手法は比較的上手く行っていたと思う。
とはいえ、それでも何か所かは話が飛び過ぎに感じたり、伏線が未消化だったり(例えば握手のくだりなど)、とりわけシンプルでストレートすぎるラストは評価の分かれるところだろう。
TVドラマを多く手掛ける脚本家であるせいか、例えるなら11話完結ドラマシリーズの2時間総集編スペシャルを観たような感じだ。
こういった点はむしろ原作を知らない鑑賞者の方が楽しめる点だろうか。
科学考証としては、無重力の月面で砂埃が「舞い上がって」しまったり、ラストの演出にも致命的な誤りがあったりするけど、不覚にもその瞬間は美しいと思ったし、「映像の嘘」として許せる範囲だと思う。
(以下ネタバレ反転)
クレーターに落ちた日比人の元に動いてきた地球の反射光が差し込むシーンがあるのだけど、地球から見える月面がいつも同じ面であることから分かる通り、月面ではいわゆる「地球の出」や「地球の入り」は存在しない。くわえて月から見る地球は、地球から見る月の3.7倍程度の大きさがあるものの、映画の様に夜空一杯に広がることもない。
そして、『テルマエ〜』との共通点がもう一つ。
本作でもやっぱり日本人キャストと外国人キャストの演技の違いが気になってしまったけど、今回はそれがひょっとしたらという予想になり、ラストカットとエンドロールのクレジットを見て嬉しい驚きに変わることにもなった。
クライマックスの月面で見上げる空の美しさ、それとこのスペシャルキャストの存在だけでもサービスデー1000円を払う価値はあると思う。
『宇宙兄弟』
日本 2012年
監督森義隆
脚本大森美香
原作小山宙哉
出演者小栗旬、岡田将生、他
Mon, Jun 11, 2012
Diogenes the Dog
ディオゲネスの思想については本人の著作が残されていないため、様々な逸話に頼らざるを得ないのだけど、僕はそれに対し、本物のディオゲネスが何者であったかという事実よりも、そこに込められた思いという方に興味をひかれる。
つまり、哲学者でもなければ「完全なる俗人」でもない古代ギリシア人たちが(そして後世の思想家や現代の表現者たちが)、ディオゲネスという象徴にどのような思いを仮託していたかを見出せる点こそが面白い。
大樽を住処に犬のように暮らし、禅僧一休のような風狂さで論理偏重な当時の哲学を批判したディオゲネス。
だが、いかにセンセーショナルな行動で耳目を集めても、批判の為の批判に終始しては彼が糾弾する哲学者と結局は変わらない。
ディオゲネスを愛する人々の不満もそこにあり、直接の家庭教師であったアリストテレスを差し置くほどに彼とアレクサンダーの繋がりに重きが置かれたのも、それが理由ではないかと思う。
「もし私がアレクサンダーでなければディオゲネスでありたかった」という言葉は、「私が王でなければ、哲学者として生きたかった」と解釈される事もあるけど、その要旨は以下の対話にも表れている。
「自分が恐ろしくないのか」と問いかけるアレクサンダーに対し、
「君は善人なのか?善人ならばなぜ恐れる必要があろう」と答えるディオゲネス。
「では、あなたは私をどう思うのか?私を善人だと思うのか」と問いを重ねるアレクサンダーに対し、ディオゲネスは問い返す。
「私は言葉ではなく行動で人を判断する。君はギリシャを征服して平和をもたらしたというが、人を殺す行為を償うほどの善行がこの世に存在するのか?」
残された対話はそこで終わっているけど、つまり、アレクサンダーはディオゲネスの最後の問いに対し、哲学者の弁論ではなく残りの生涯を費やす行動で答えたわけだ。
だからこそ、ディオゲネスもアレクサンダーを認め、同年同日に死んだといった伝説まで生まれたのだと思う。
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