12月14日(水)ふくまちネットの総会を開き、1年間の活動総括と会計報告ならびに来年度の活動方針について確認しました。以下総会議案(総括&方針)を紹介します。ふくおか健康まちづくりネットワーク2011年度活動総括 はじめに 3月11日に発生した「東日本大震災」と「福島第1原発事故」は、半年以上経った今も被災地はもとより日本社会に大きな苦難をもたらしています。被災地では瓦礫処分などの作業が行われていますが、復興と呼ぶには程遠い状態です。また、原発事故による放射能汚染は福島県にとどまらず、「高濃度汚染地域」が県外にも広がり、東北や関東で暮らす住民の健康被害に対する不安は大きくなる一方です。家族を亡くし、仕事をなくし、住みなれた地域を離れなければならないなど、悲しみと失望のなかにいる被災者への民主党政権の支援のあり方や復興の遅れに対して被災地だけでなく、国民の間に不信が広がっています。さらに、野田内閣が進めようとしている「復興増税」は国民から支持を得られていません。今、実施されようとしている「復興増税」は大企業には法人税の減税を一定期間先送りするだけで、財源のほとんどを庶民増税(所得税、住民税など)で賄うという、国民だけに負担を押しつけるものです。「ワーキングプア」が増え続ける今の日本社会で、庶民増税を進めればさらに国民生活の破綻が進み、日本社会の活力を削ぐことになることは明らかで??后??? 原発問題も同様で、政府の「原発しがみつき政策」は国民との対立を深めています。マスコミの世論調査でも「段階的に廃止」を含め脱原発が過半数を上回り、反対の声は日増しに高まっています。これに対して政府は、電力会社と財界の意向にそって休止中の原発を点検終了後に再稼動させることにしています。まともな対策も規制する機関もないままの原発再稼動は、原発事故で避難生活を続けている被災者だけでなく、原発からの撤退を求める国民の願いに背くものです。 わずか2年の間に民主党政治は、平和と外交、環境とエネルギー、雇用と生活・医療と社会保障など、あらゆる分野で国民要求との矛盾を拡大してきました。平和の問題では普天間基地の移設先を、沖縄県民のたたかいで絶対に不可能な「辺野古案」にしがみつき、新たに日本の農業と医療や介護などに深刻な打撃を与える「環太平洋連携協定(TPP)」の推進や社会保障の切捨てと2010年代半ばまでに消費税を10%に引き上げる「税と社会保障の一体改革」の実現に血道を挙げようとしています。結果、自公政権から民主党政権に交代しても、日本社会は「格差と貧困」が改善されず、国民にとって希望の持てない状況が続いています。「病苦」と「生活苦」を最大の理由に、自殺者数は13年連続で3万人を超える異常な状況です。失業率も5%前後で高止まりし、年間所得が200万円以下の「ワーキングプア」(働く貧困層)は1,100万人を超えています。厚労省が7月に発表した「2009 年相対的貧困率」は、16%と過去最悪となり、なかでも17歳以下のこどもの貧困率は1.5%増と急増しています。貧??の┐琉?修鯣娠任靴董???ぢ月には生活保護受給者は146万世帯、受給者数で200万人を超え戦後最高に迫っています。しかし、これも本当の実態とは大きくかけ離れており、政府の試算においても受給要件を満たしているにもかかわらず、支給を受けていない人は全体の70%に上ります。憲法違反のこうした状態を放置している民主党政権の責任は重大です。 「ふくまちネット」が掲げる「安心して住み続けられる健康なまちづくり」という誰もが願う目標は、市民の命と健康を守るたたかう理念となるものです。「ふくまちネット」の活動を豊かに発展させ、福岡地域を市民誰もが安心して住み続けられる健康なまちへと転換を図りましょう。 1.地域住民の健康づくりを進める活動 <ふくおか健康フェスタ> 第7回目の健康フェスタは、10月9日(日)に海の中道海浜公園「光と風の広場」で開催しました。前回までとは場所を変え、ウォーキングコースは親子コースの2kmと4km、そして健脚コースの8kmを設けました。いずれもカモ池を一周して、玄界灘が見える道へ向かうコースとしました。 12月14日(水)ふくまちネットの総会を開き、1年間の活動総括と会計報告ならびに来年度の活動方針について確認しました。以下総会議案(総括&方針)を紹介します。 天気は快晴でしたが、あいにく靄がかかっていたため、視界がもう一つ良くなかったのですが、海風を浴びながら気持ちのいいウォーキングが出来ました。 一方、コスモスのきれいな季節でしたが、今回のコースではコスモスを眺めることが出来なかったことが悔やまれました。 模擬店は、健康フェスタにふさわしく恒例の「体力測定」(アクトス箱崎)、体脂肪や骨密度などの「健康チェック」(健診科)をはじめ、今回初めて「歯科検診」(千代診療所歯科)と「マッサージ」(ネディカルネットサービス)が出されました。また、アビスパサッカー教室でもサッカー好きの子どもたちが大勢参加し、コーチと一緒にミニサッカー試合などが行われました。、 お楽しみ抽選会(じゃんけん大会)の一等賞は、福岡保健企画(調剤薬局)から血圧計が進呈された他、万歩計やローションなどの賞品を求めて子供たちも大勢参加しました。 参加者は、名簿記載数:397名(事前確認数:368名)、受付終了後の来場者もありましたので、実参加は400名を超えました。場所の関係から一般の来場者が少なかったので寂しく感じましたが、昨年を上回る参加者を組織することが出来ました。 参加者からの感想や意見は以下の通りです。 1.会場全体について 駐車場から近かったので便利ではあったが、いつもの場所から離れていたので一般の来場者が少なく寂しく 感じた。一方、こじんまりしていて、参加者の顔が見え、目が行き届きやすかった。会場は、日陰が少なく暑か ったことと、コスモスなど花がなかったのが残念。 2.ウォーキングコースについて 海が見えてよかった。ただし、例年のことだが、キロ数表示があると「今、どのあたりを歩いているのか」がわ かって目標が立てやすいと思う。4kmコースは先頭と離れすぎ て順路がわからずにコースを途中でショートカ ットしてしまった。前回まではいろんな花や植物が見えて景色も楽しんで歩けたが、今回は単調なコースだっ た。特に 8kmコースは、行き帰りが同じコースで面白みにかけた。 3.ステージ企画について ステージ企画が少なかったのでさびしい感じがした。子どものステージを企画すれば親も来るので参加者も 増えるという意見もあるが、ウォーキングとステージ企画を両立させるのは難しさもあると思う。 4.出店について 食べ物の店も必要だが、マッサージとか健康チェックとかボール投げみたいな、健康フェスタらしいラインアッ プを充実させていくもの良いかもしれない。歩くための参加者を中心にするなら、今くらいの出店で良いと思う。 予定より1時間早く終ったので、食 べ物が余った店があった。 5.その他 若い人から高齢者まで幅広い年齢層の方が、自身の健康に関心があってとてもいいことだと思った。サッカ ー教室では子どもとその親御さんがのびのびと笑顔で交流していて とてもよかった。終了予定時間より早く終 ったので、予定時間を見越して行動していた 参加者へ、帰りのバスの集合をかけるのが大変だった。前回ま では、子ども広場やお花 鑑賞を楽しみ、行楽的要素があったが、今回は印象としてウォーキングがメインだっ たと思う。 健康フェスタも7回目となって友の会各支部でのウォーキングの定着に貢献出来てきたと思います。次年度以降の健康フェスタについては、会場を持ち回りで開催するなどより地域での健康づくりに貢献できるように、“地域密着型”での開催を検討していくこととします。 <健康まちづくりシンポジウム> 2011年7月16日に第6回シンポジウムを開催しました。2年ぶりに開催したシンポジウムのテーマは、『無縁社会』(〜連帯で結び直そう、人と人の絆〜)。2010年1月に放映されたNHKスペシャルを担当した板倉記者を招いて、「取材から見えてきたもの」と題して無縁社会のビデオを流しながら、取材動機や調査手法、無縁を生み出す社会的背景などについて取材で見えたリアルなお話をしていただきました。その後のシンポジウムでは3名のシンポジスト(シャルマン絆会事務局の塚真弓さん、ふくおか健康友の会会長深野一郎さん、舟越コーディネーター)より、身近な現状とそれぞれの取り組みについて報告を受け、会場からも3名の方(「町内会」での活動について吉原氏、「むすびの会」の取り組みについて山内氏、自らの「経験」談について首藤さん)が発言されました。 核家族化から単身化へ変わってきた今こそ、求められる「人と人の絆」、「つながり」の重要性を再認識したシンポジウムとなりました。当日は会場が一杯となる250名の方が参加されました。 今回のシンポジウムは1回だけで終わらせるものではなく、次回シンポジウムでも自分たちの実践経験を持ち寄って、同じでテーマで開催したいと思います。地域要求をつかみ、助け合いネットワーク作りなど目的意識をもって取り組んでいけるよう議論をすすめることにします。 2.安全・安心のまちづくりを進める活動 <まちなみチェック> 2011年3月5日に中央区当仁校区のまちなみチェックを実施しました。友の会中央支部の協力を得て下見を行い、当日は8名で通学路の状態、信号機、段差、道路の状態、電柱、溝蓋の状態、街路樹の状態、歩道に駐車場の車両がはみ出していないかなどチェックしながら写真でも記録しました。チェックした箇所について、平井和広氏(国土交通省九州地方整備局保全指導・監督官)に見てもらい、星野市議の協力を得て、6月2日に中央区役所へ改善要望書を提出しました。要望書の提出には、星野市議、川上代表世話人、北島事務局長の他、濱氏(ふくおか健康友の会中央支部長)、津田(同事務局長)など7名が参加し、中央区役所からは維持管理課の森課長が応対しました。要望書と資料をもとに説明を行い参加者からも補足説明がされました。応対した森課長からは「関係部署で検討する」旨の回答を受けて懇談を終わりました。7月29日に回答書が送付され、「基本的には要望に沿ってできる限り対応する」との回答を得ました。その後の調査では、すでに改善された箇所もあり今後も定期的にチェックを行うこととします。年間計画にある「粕屋町」のまちなみチェックについては、9月に実施することにしていましたが、友の会かすや支部と具体的な日程及び場所等についての相談が出来ていないため、次年度の計画に変更することにしました。 なお、まちなみチェックの取り組みは、ふくまちネットでの経験を生かして、町内会長などを巻き込んだ独自の取り組みが他の行政区(早良区)にも広がっています。 <学校ウォッチング> 2011年8月22日〜24日の3日間にわたって、福岡市内各区で「公共施設を考える会」主催の学校ウォッチングが行われ、ふくまちネットからは、早良区と博多区・東区の学校ウォッチングに参加しました。博多区・東区では、5つの小・中学校と2つの公共施設を対象に危険な個所などについてチェックを行いました。校舎から体育館へ移動する外廊下の雨どいが外れたままだったり、せっかくの雨除けの板が破損したままの状態で放置されていたり、詰まったまま放置されたトイレなどが確認されました。特に目立ったのは、まだ新しい照葉小・中学校で、コンクリート下の土が地盤沈下していて空洞になったところやテラスの板が波打っている状態だったり、屋上にプールがあるためかコンクリート壁から水漏れの後が見られるなど、危険な個所が多数ありました。ウォッチング終了後、学校側に報告し歓談しましたが、各学校とも校長先生をはじめ丁寧な対応をしていただきました。 「公共施設を考える会」では、取り組みで発見した問題点を整理し、市教育委員会に対して改善要望書を提出していくことにしています。 3.世話人会 世話人会は毎月第 3 水曜日に定例開催がされました。世話人体制については、各団体で確認されていますが、2 年前より地区労連からの世話人が未選出状態のままとなっています。また、世話人として登録されていても会議に参加できていない世話人がいるなど、世話人体制についても見直しが必要です。ふくまちネットの活動が一部に偏らないためにも、次期の世話人会(団体)について、あらためて相談していくことにします。 2010年度の世話人会体制は以下の通りです。 氏 名 所 属 代表世話人 川上 憲治 ふくおか健康友の会 副代表世話人 舟越 光彦 福岡医療団(産業医) 事務局長 北島 修久 福岡医療団 事務局次長 地区労連 事務局次長 松尾 俊宏 福岡医療団労組 世話人 上野 徳政 地区国公 世話人 小西 第2ひかり共同作業所 世話人 深野 一郎 ふくおか健康友の会 世話人 藤島 肇 福岡医療団労組 世話人 佐藤 武志 福建労東福岡支部 世話人 西山洋子 福岡医療団(千鳥橋病院) 世話人 横山 弘光 福岡保健企画 世話人 中邨 勝 デフバリ研究会 世話人 伊藤 豪志 福岡医療団労組 世話人 下村 慎司 ワーカーズコープタクシー 会計監査 梅崎芙美雄 個人 ふくおか健康まちづくりネットワーク2012年度活動方針 1.まちなみチェック 前年度実施できなかった粕屋町を実施すると、まちなみチェックも2順目に入ります。早良区のように、まちなみチェックの参加者が居住する地域等で、自治会などを巻き込んだ活動が広がるように援助していきます。 2.ふくおか健康フェスタ フェスタ会場を変えて開催することとし、ウォーキングだけでなく健康に関する内容も取り入れ、より地域での健康づくりに貢献できるように、“地域密着型”での開催を検討していくこととします。 3.健康まちづくりシンポジウム 昨年のシンポジウムで話し合われた『無縁社会』(〜連帯で結び直そう、人と人の絆〜)について、地域の要求をつかみ、助け合いネットワーク作りなど目的意識をもって取り組んでいけるよう議論をすすめ、自分たちの実践経験を持ち寄って2012年度のシンポジウムを開催することにします。 4.バリアフリーを広める運動 @障害者の社会参画のための取り組み 盲学校、ろう学校との懇談を計画します。 A先進都市への見学 5.公共施設を考える会との連携 多くの成果を挙げた学校ウォッチングを中心とした公共施設の点検活動に、今年も連携して取り組みます。また「健康な学校(ヘルシースクール)」についての意見交換も試みます。 6.政策提言 引き続き、市民の健康を守る市政となるように行政との懇談や政策提言、そして「健康都市宣言」の研究を行います。 7.調査研究活動 福岡市の市政、福岡市民の健康状況等について研究を進め、政策提言の資料とします。 8.宣伝活動 ブログやニュースなどを活用して、ふくまちネットの活動の発信を広めます。 ■ブログ URL: http://fukumachi.at.webry.info/ ■記事投稿先メールアドレス: post@oe5dc8fnhs.bblog.biglobe.ne.jp |
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