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九電株主総会 最長の4時間

いわゆる「やらせメール」の問題発覚後、初めてとなる九州電力の株主総会が福岡市で開かれ、瓜生道明社長は、「信頼を大きく損なった」として陳謝しました。
総会は、株主の質問が相次いだことなどでこれまでで最も長い、4時間にわたって行われました。
九州電力の株主総会は、福岡市中央区のホテルで、1000人余りの株主が出席して午前10時から始まりました。
冒頭、瓜生社長が、やらせメールの問題について、「皆様からの信頼を大きく損なうもので、心配をおかけした」と述べ、陳謝しました。
そのうえで、「原発の再稼働が不透明で、ことしの夏も厳しい需給状況だ。節電への協力をお願いするほか、株式の配当についても減額せざるを得ない」と述べ、理解を求めました。
その後の質疑では、株主から、「原発の運転再開や信頼の回復について説明が不十分だ」といった厳しい指摘が相次いだのに対し、会社側は、原発の必要性について改めて説明するなどしました。
また、「人件費を減らさないまま、電気料金の値上げを検討するのは納得できない」という株主の意見に対しては、「人件費は適正と認識している。料金値上げは今後の原発の稼働状況次第で検討する」と答えました。
総会には、一部の株主から▼原発の廃止や廃炉に向けた準備を進める検討委員会を設置すること、▼原発の運転を再開させないために電気料金の値上げを検討する委員会を設置することなど、8つの議案が出されていましたが、採決の結果、反対多数で否決されました。総会は、株主の質問などが相次ぎ、これまでで最も長い、4時間にわたって行われました。

06月27日 19時08分

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