できごと泉佐野市「犬税」導入検討 ふん害対策で2年後にも2012.6.27 19:54

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泉佐野市「犬税」導入検討 ふん害対策で2年後にも

2012.6.27 19:54 westナビ

 大阪府泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長は27日、放置された犬のふん害対策として、飼い主に課税する「犬税」の導入を検討していることを明らかにした。早ければ2年後にも条例を制定する方針。総務省によると、現在、飼い犬に対する課税を行っている自治体はないという。

 市では平成18年に施行した市環境美化推進条例で、飼い犬などのふんを放置することを禁じ、今年1月からは、違反者から千円を徴収すると定めている。

 ただ、これまでに徴収例はなく、ふん害も改まらないため、今後、市民への啓発や取り締まりを強化。改善されない場合は犬税を導入し、清掃や見回りを行う巡視員の人件費にあてる考えだという。

 市には現在約5400匹の飼い犬が登録されている。犬税は、狂犬病ワクチンの予防接種の際、同時に徴収する方法などを検討している。税額については今後、人件費の必要額などから算出する。

 犬税は、同市が10月から関西国際空港連絡橋の通行車両に課税する橋利用税と同じ法定外税で、自治体が独自に条例を定め、総務相が同意すれば導入できる。

 総務省によると、犬の飼い主への課税は昭和30年には2686自治体が実施していたが徐々に減少し、57年3月に長野県四賀村(現松本市)が取りやめたのを最後になくなっていた。

 千代松市長は「街がきれいになることが一番なので、改善されれば導入しない。飼い猫については、美化条例改正などで罰則強化を検討する」としている。

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