自民党所沢支部（柴山昌彦支部長、所沢市小手指町１）が今春に一度解散し、再結成していたことが分かった。県選管に１０、１１年と２年連続して政治資金収支報告書の提出を怠り、政治資金規正法（１７条２項）の規定で政治団体の設立届けを出していない団体と見なされたためで、同支部は「手続き上の単純ミス」としている。

　同支部によると、１２年度の支部総会が４月にずれ、報告書が２年未提出状態になった。５月９日に未提出の２年分の報告書と今年３月までの報告書を一括提出し、その後に同支部をいったん解散。同１４日に新たに新支部として同名の政治団体の届け出た。

　政治資金規正法では、政治団体が毎年１２月３１日現在の収支報告書をその日の翌日から３カ月以内（国会議員関係政治団体は５カ月以内）に提出するよう義務付けている。

　県選管は今年４月２７日に自民党所沢支部を政治活動（選挙運動を含む）のために寄付を受けたり支出をすることができない団体として公表していた。【海老名富夫】