胃カメラはおてのもの
ここんとこずっと、時間やシチュエーション不定でごく軽い嘔吐感が続いていた。医者の見立てでは、逆流性食道炎じゃね?ということで、プロトンポンプ阻害剤を処方され飲んでいた。しかし、なんか改善した気がしない。あたしゃ、十二指腸潰瘍の前科者なので、まぁ、胃検診も兼ねて胃カメラ飲んでみますわ(自発)ということで、今日、胃カメラを飲んできた。
職場でも、問診票でひっかかった職員は胃透視(=バリウム検査)が行われるのだが、
(1)バスに乗せられるような安い機材で発見されるようなものができていれば、わかる。
(胃潰瘍、十二指腸潰瘍と付き合いだすと、不調がわかるのだ)
(2)そもそも、そんな安い機材では初期の疾患などわかるまい。(偏見)
(3)あたしは、前科があり、胃が変形しているので結局二次検診=胃カメラをせにゃならん。
ということで、あたしは胃透視を拒否している。そもそも、バリウムまずいし、それ以上に飲んだ後が大変なんで嫌い。一時検診が胃カメラなら進んで受けるのに。胃カメラだと、検査終了後30分あれば通常の生活に戻れるし、なんたって目視してるんだから、精度も胃透視に比べようがない。
胃カメラは、操作者がへたくその場合(某医大で研修医の実習台になった時はしにそーだった)は、コツさえつかめばそれほど苦痛ではない(しかし、今から20年近く前の胃カメラの説明書きに「太さはうどんより少し太いくらいです」という説明があったが、あれを書いた奴が常食しているうどんというのを見てみたいものだ)。胃カメラの辛さの双璧は、嘔吐感と、胃を膨らませるときの膨満感、げっぷ感の二つである。嘔吐感がある時に、「はぁい、げっぷがまんしてくださいねぇ」と言われても、なかなかできるもんじゃない。んじゃぁ、嘔吐感を無くせばむちゃくちゃ楽になるってもんだ。
さて、楽にする方法とは。カメラが挿入され、ごっくん。この時だけがきつい。この時に、カメラケーブルを、いかに舌の付け根より下側にずらすことができるかが運命の分かれ道になる。舌の付け根には、嘔吐センサーがある。いくらキシロカインで麻酔して鈍感にしてあっても、嘔吐感は免れない。逆に、ここさえ避ければ非常に楽なのである。
幸い、あたしが行く胃カメラの医院の先生は非常に腕がいいので、非常にスムーズである。あたしなんか、モニターを見せてとお願いして、わざわざ見やすいようにしてもらっている。先生も楽しそうに実況中継。鉗子を突っ込んで組織を取る時は、ちゃんと胃が引っ張られる感じがするし、取った後から血が流れ出しているのが見える。一般の人だとそもそも、自分の胃なんか正視できんだろうが、あたしゃ、血だらけでオペ(ただしニワトリ)やってるくらいなので、平気、というより、自分が何されているか分かった方が安心というタイプである。だから、注射される時も、ちゃんと刺さる瞬間をみている。
で、実況中継でもそう言っていた、自分が今まで見てきた臓器と考え合わせ、特に異常なところは見当たらなかった。おみやげにもらった胃の写真を見ても、異常は見られない。食道も問題ない程度。つーことは、嘔吐感の原因ってなんだ?
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