2012.6.26 18:42

名古屋城の子ジカ死ぬ カラスが攻撃、衰弱か

 名古屋市は26日、名古屋城の内堀で放し飼いされているシカ2頭のうち1頭が24日に産んだとみられる子ジカが死んだと発表した。市名古屋城総合事務所の担当者は「誕生を喜んだばかり。大変つらい」と話している。

 事務所によると、26日朝から飼育エリアにいなくなった。職員が心配して捜し、城の修復工事現場で死骸を見つけた。脇腹や頭にカラスにつつかれたような痕があり、右の後ろ脚を骨折していた。市は「カラスの攻撃を受けて工事現場側に逃げ込み、衰弱したとみられる」としている。

 名古屋城では今年に入り4頭が相次いで死に、雌と別の子ジカの2頭だけになっていた。24日にボランティアガイドの男性が3頭になっているのを発見。25日夕には職員が母親と木陰にいる姿を確認していた。(共同)