世界的な経済危機によって潜水艦の意義が突出(2)=中国

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  世界的な不景気の中、各国はいずれも軍事費を削減し、次世代戦闘機、艦艇、地上の主力装備などの開発計画が延期か、中止になっている。しかし潜水艦だけは、経済悪化の影響をほとんど受けていないようだ。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

  現在の状況をみても、主な軍事大国は軍事費を削減しても潜水艦を軽視するどころか支援を拡大している。米国は原子力空母を削っても、バージニア級潜水艦の建造は依然として段取りよく進めている。英国の新空母は途中で失敗しかけたが、新型攻撃原子力潜水艦はすでに5隻目を完成した。ロシア海軍は大型水上艦艇はフランスから輸入しているが、新型戦略ミサイル原子力潜水艦はすでに2隻完成、もう2隻建造する計画だ。

  こうしたことから建造費のかかる水上艦艇に比べ、原子力潜水艦の隠蔽(いんぺい)性、排水量は戦略攻撃や作戦攻撃で突出した優位性を発揮するといえる。特に大型空母の開発・使用コストが高まるなか、原子力潜水艦の優位性が高まっている。

  潜水艦は独立した作戦を実行できるため、体系的な作戦能力が弱い小国に適している。大国との戦いで、水面下に隠れる潜水艦は敵により大きなダメージを与えることができる。1隻で原子力空母戦闘群にどれだけダメージを与えられるか大きな疑問だが、一ついえるのは、潜水艦は手出しのできない戦闘機や戦車よりは戦果があげられる。

  そのため潜水艦は航空母艦やステルス戦闘機ほど目立たないが、各国の軍事界では潜水艦の価値が日増しに高まっている。(おわり 編集担当:米原裕子)
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