脱原発より我々がやるべきは「もったいない」文化の育成
2012-06-24脱原発より我々がやるべきは「もったいない」文化の育成
かつて日本は美しかった誇りある日本、美しい日本へ
世界に広まる「もったいない」文化。
6月14日の読売新聞にエネルギー問題の世界的権威として知られるアメリカ民間調査研究機関IHSケンブリッジ・エナジー・リサーチ・アソシエーツ会長のダニエル・ヤーギン氏が電力不足に直面している日本のエネルギー政策のあり方などについて論説を出していました。
原発"現実的対応を"
「福島の事故後、ドイツは『脱原発』を宣言したが、それでも撤廃の起源は2022年だ。今後10年間は代替技術の開発に取り組める。ところが日本は国内全ての原発が止まった。これは少し極端だ。エネルギー問題の解決は、現実的でなければならない。(中略) 10年後、20年後の世界のエネルギー問題に対応できる技術革新が進むまで、原発を含めた多様な技術を組み合わせるのが現実的だ」
もっともな意見です。多くの国民は薄々と同じ見解を持っているのではないでしょうか。イデオロギーに押しまくられる政府、「反原発」話題ばかり取り上げるマスコミによって国民は判断を狂わされていっているような感があります。
「天然資源を持たない日本が、巨大な経済を持ち得た源泉は、『国民の頭脳』にある。日本が世界に誇れる技術の一つはエネルギー効率の高さ、節電だ。『もったいない(Mottainai)』という言葉一つにも、米国や他の国が日本から学べることはたくさんある。日本は、太陽光発電など再生可能なエネルギーの開発を一層強化してほしい」
「もったいない(Mottainai)」・・・これは日本の優れた精神文化です。この「Mottainai」を世界に広めたのはノーベル賞を受賞したケニア環境副大臣のワンガリ・マータイさんです(※1)。残念ながら昨年なくなりましたが、彼女は平成17年(2005年)に来日し、そのとき感銘を受けたのが「Mottainai」という日本語でした。
マータイさんは「Mottainai」は消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の四つの「R」を表していると解説し、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に「さあみんなで『もったいない』をいいましょう」と呼びかけました。さらに「限りある資源を有効に使い、みんなで公平に分担すべきだ。そうすれば、資源をめぐる争いである戦争は起きない」と主張しました。(※2)
「もったいない」という言葉にピッタリ来る外国語はないといいます。英語では「wasteful」が比較的近いです。「浪費的な; 不経済な,むだな.」(※3)という意味になりますが、4Rを指すMottainaiとはピッタリあいません。日本発の言葉でしょう。
「もったいない」というと日本は貧乏だったから、そんな言葉が生まれたのではないか?とも考えられます。「もったいない」をWikiでひきますと、仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語で、「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している」とあります。さらに「日本の民族信仰である古神道を源流とする神道においては、『散る桜の花びら』や、『吐息の一つ一つ』にまで命が宿るとされ、森羅万象に対して、慈しみや感謝の念をもって接してきた。その心根が『もったいない』という価値観の根底に流れている」とあります。日本の伝統から生まれた言葉といえます。旧宮家・ジャーナリストの竹田恒泰氏は「もったいない」を総じて「尊いものや価値あるものが、穢(けが)され、粗末に扱われ、能力が発揮されず、本来あるべき状態から離れているさまなどを惜しみなく嘆く気持ちを表す言葉」と説明しています。(※2)
この日本の「もったいない」文化が完成したのは江戸期でした。幕末期の歌舞伎では「この家のものは、竈(かまど)の下の灰までおれのものだ」というセリフが見せ場の題がありましたが、灰は灰を買う業者がいて、カリ肥料や酒造り麹菌(こうじきん)の発酵作りから製紙、繊維、染色、陶器の釉薬(うわぐすり)、洗剤作りにも利用されていたのです。紙くず一つ捨てようものなら、紙くず拾いという業者が拾って再生していましたし、錠前直し、雪駄直しといった、修理(リペア)から古傘を買う業者がいて骨を直して紙を貼り直して売るという、リユース、リサイクル・・・人の糞尿でさえ発酵させて優良な肥料となり農作物を育て、それを人がたべ、また排出物が出るというリサイクルでした。西洋ではそこらじゅうに糞尿が捨てられ、河に流され、イギリスのロンドンもフランスのパリもあまりにも臭くてルイ14世がベルサイユ宮殿を作ったのは臭いパリから逃げるためだったというのは冗談話ではありません。ニッポン江戸は街も河もクリーンでした。このほか江戸の「もったいない」文化を取り上げればきりがないでしょう。(※4)
前出のヤーギン氏の括りの言葉。
「私は日本の将来を楽観している。日本人はこれまでも、常に自力で解決策を見つけてきたからだ」
※2 PHP新書「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰(著)より
※3 Weblio英和和英
添付画像
以前の反原発デモの写真から
なんで「打倒日帝」でしょか。
ハングル文字が見えますが。
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転載記事です。
デモも2万弱が本当の人数らしいですが、嘘も何度も言い続けると真実になるという事で・・・。
原発廃炉に最低30年。しかも、動かしていない方が危険であるとか、作業員が足りないとか、問題が多くてスイッチひとつで止められないのですよ。
今のおバカな政府が対処なんて無理です。
余計にテロの危険が増えるだけ。
それにデモは過激派が、かなり紛れ込んでます。
もっと冷静になって考えなくてはいけないと思います。
そこに本当に必要な専門家の姿がありません。
2012/6/27(水) 午前 10:22
転載 有難う御座います。
イイ ポチ凸
2012/6/27(水) 午後 4:01