世界王者・山中慎介、仙台でがれき撤去

  • 2012/05/30(水)


 WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が先日、仙台市若林区の被災地でガレキ撤去のボランティアを行なった。


 震災直後から支援を行なってきた山中は現地ボランティアグループとも親交を持ち、食事の支援なども行なっている仙台味噌の老舗・今野醸造にも足を運んだ。同行したのは同様に支援活動を続ける元ボクサーのカレー屋さん「フクイのカレー」(http://fukuicurry.exblog.jp/)の福井英史さんで、現在のカレーには今野醸造の味噌などを使用している。2人は現地の災害臨時FM局「りんごラジオ」にも出演、小学校の運動会にも参加し、子供たちを励ました。

 プロボクシングの世界チャンピオンがこうした活動をあくまで個人レベルで、マスコミを集めるわけでもなく行なうということに意義があり「無力な自分でも何かができるはず」と思わされる。

 揺れが収まっても終わらない大震災。チャンピオンの行動に「本当にありがとう」と感謝する人々が今もいる。(片岡亮)

翁長の再起戦、中止

  • 2012/05/30(水)

6・9茨城・古河市とねミドリ館
 ▼10回戦
  日本Sフライ級4位・翁長吾央(大橋) × 同級11位・宮森卓也(18古河)

     宮森棄権・・・中止


 前回2度目の日本タイトル挑戦を落とした翁長が再起戦で、8連勝中の宮森とサバイバル戦を戦う。
 翁長(17勝(12KO)2敗2分)はアマ103勝11敗の実績でプロ入り、非常に期待される存在だった。沖縄ワールドリングから大橋ジムへの移籍も挟み、2年前に16戦無敗で日本Sフライ級暫定王座決定戦に出た。当時は世界10位、相手は日本1位・佐藤洋太で、下馬評で翁長勝利を推す声も多かった。しかし、試合は佐藤の右ストレートで早々に出血、後に続行不可能となり7回TKO負け。
 翁長は再起後、昨年は最強後楽園に出場。しかし、ここでも決勝で帝里木下との試合が4回負傷ドローという不完全燃焼で躓いた。佐藤の王座返上で、今年3月に王座決定戦で帝里と再戦したが、攻めが単調になる接戦でスプリットの敗北。再び出直しとなった。
 アウェーでの再起戦は、現在8連勝中と好調の宮森(14勝(1KO)3敗1分)。過去8〜10回戦は6戦全勝で、うち日本人選手との3試合はいずれも勝ち越している戦績の選手相手だった。パンチはないが慎重なアウトボクシングでコツコツとポイントを稼ぐタイプ。接近戦が苦手な翁長にとってやりにくい相手ではない。ただ、試合数のキャリアは近い2人でも、翁長は宮森より7歳上の32歳で後がない立場であり、高く評価される実力を改めて証明しなければならない。

 ちなみに会場のある古河市は栃木に近い位置で、埼玉県の川口・春日部をずっと北上したあたり。(片岡亮)

石田に勝ったポール・ウィリアムス、交通事故

  • 2012/05/29(火)


 2月に石田順裕を大差判定で下したポール・ウィリアムス(画像は石田戦)が、日曜日にアトランタ郊外でバイクを運転中に事故で入院。脊椎を損傷した可能性があり、最悪の場合、下半身に麻痺が残るとのこと。ウィリアムスは9月15日、サウル・アルバレスとの試合が進められていましたが、陣営はキャンセルを示唆。メディアに対し「彼はまたリングへ戻ってくると信じている」と無事を祈るように伝えています。
 人気選手にはなるべく事故のリスクは避けてもらいたいところですが、ビッグマッチを前に不運なことです。大事に至らないことを願います。(ハイセー)

西岡が観戦!ドネア統一戦

  • 2012/05/29(火)

7・7ロサンゼルス
 ▼WBO&IBF世界Sバンタム級王座統一戦 12回戦
  WBO王者・ノニト・ドネア(比国)× IBF王者・ジェフリー・マセブラ(南ア)

 WBC名誉王者・西岡利晃(帝拳)が、この試合を現地観戦するよていだそうです。ドネア(もしくはマセブラ?)との対戦をアピールするのが狙いのようです。(ハイセー)


 7月7日にクリスチャン・ミハレスの挑戦を受ける予定だったドネアは、これをキャンセルしてIBF王者との統一戦を決めました。
 ドネアは28勝(18KO)1敗、IBF世界フライ級、WBA世界Sフライ級暫定獲得を経て、昨年モンティエルを倒してWBC&WBO世界バンタム級を奪取。前回2月、WBO世界Sバンタム級王座決定戦でウィルフレド・バスケス・ジュニアを下しました。今回が初防衛戦。
 マセブラは26勝(14KO)3敗2分、09年にカバジェロへの世界挑戦は判定負けも、今年3月にタカラニ・ヌドロブをスプリット判定で下した新王者です。

 ドネア戦を目指すWBC名誉王者・西岡利晃(帝拳)にとっては注目の試合となりますね。(ハイセー5/23)

ジョムトーン、早くも東洋王者に

  • 2012/05/28(月)

5・28韓国
 ▼東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ 12回戦
  同級3位・ジョムトーン・チューワッタナ(タイ)9回TKO 王者・キム・ドンヒュク(韓国)
 ▼東洋太平洋Sライト級タイトルマッチ 12回戦
  同級4位・キム・ミンウク(韓国)2回TKO 王者・ロメオ・ジャコサレム(比国)

 ムエタイ王者でもあるジョムトーンが国際式わずか4戦目で東洋王座を獲得したとの情報が入っております。昨年、日本7位・杉崎由夜を圧倒し日本の関係者を震撼とさせた選手。(BOXRECだと3戦目ですが、前回の来日時に「3勝3KO」だとしていたので、暫定的に「4戦目で王座獲得」としておきます)相手はWBC15位にもランクインするキム(7勝(2KO)2敗)でしたが、「とりあえず」さんの報告によるとを右目負傷に追い込んでのストップとのこと。これで世界戦線にも浮上、注目の存在となりそうです。(ハイセー)