高橋克也容疑者の潜伏情報が流れたマンション周辺は約1000人の野次馬でごった返した =15日未明、川崎市幸区(撮影・桐原正道)【拡大】
地下鉄サリン事件の殺人容疑などで特別手配され、逃亡を続けるオウム真理教元信者、高橋克也容疑者(54)が川崎市内のマンションに潜伏しているとの情報があり、警視庁築地署捜査本部は14日夜、このマンションを任意で調べた。
高橋容疑者が昨年10月まで潜伏していた別のアパートに近く、捜査員が各部屋を訪れたが、15日未明までに高橋容疑者は確認されなかった。
マンション前には報道陣と近所の住民ら約1000人が集まり、一時騒然。また、インターネット動画でも“生中継”され、視聴者数が15日午前0時過ぎに3万7000人を超えた。
高橋容疑者は4日午後2時半~3時ごろ、「櫻井信哉」の偽名で勤めていた建設会社(同市川崎区)の社員寮を出てから足取りが途絶えていたが、防犯カメラの解析などで、JRと京浜急行の川崎駅を利用した形跡がなく、捜査本部は依然、川崎潜伏の可能性もあるとみている。
また、捜査本部は14日、横浜市港北区の高橋容疑者の実家を家宅捜索したが、逃亡の手掛かりは見つからず、最近、人が立ち寄った形跡もなかった。
(紙面から)