韓国:日本と軍事情報保護協定を締結へ
毎日新聞 2012年06月27日 12時25分
【ソウル澤田克己】韓国外交通商省当局者は27日、韓国政府が26日の閣議で日本との「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」締結を決めたことを明らかにした。韓国側の手続きは李明博(イ・ミョンバク)大統領が決裁すれば終わるという。聯合ニュースは、政府筋の話として「遅くとも来週には署名される」と伝えた。
同協定は、自衛隊と韓国軍が防衛に関する秘密情報を交換するための規則。日本は、北朝鮮による4月の長距離弾道ミサイル発射で韓国との連携不足が指摘され、韓国との早期協定締結への期待が高かった。韓国も国防当局などは前向きだったが、国民感情を理由に野党が反発し国内調整が難航していた。
日韓両国は、国連平和維持活動(PKO)や災害救援活動などの際に食料や輸送作業を融通する「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結へ向けた協議も進めている。