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【サッカー】

PK戦1−2から大胆! ピルロ フワフワでイタリア4強

2012年6月26日 紙面から

◇欧州選手権2012<第16日> イタリア0−0(PK4−2)イングランド

 ▽24日、キエフ(ウクライナ)▽準々決勝1試合

 2006年ワールドカップ(W杯)優勝のイタリアがPK戦の末にイングランドを退け、3大会ぶりのベスト4入りを果たした。120分間を戦い、イタリアは35本のシュートを打ちながら無得点に終わり、0−0でPK戦。先に失敗したのはイタリアだったが、イングランドの3人目と4人目が立て続けにミスし、4−2で制した。イタリアは28日(日本時間29日未明)の準決勝でドイツと対戦する。

 緊張感が漂うPK戦。5万6500人の大観衆がかたずをのんで見守る中、先攻のイタリアは2人目のMFモントリーボが外した。劣勢に立たされたが、33歳のベテランMFピルロが、流れを引き戻した。

 3人目を務めた背番号「21」は右足のチップキックで冷静に浮き球を蹴り、山なりのシュートを沈めた。イングランドのGKハートは完全にタイミングを外され、倒れ込んだ体の脇をボールが通過した。マンオブザマッチに輝いたピルロは「違った形でキックしようと思っていたんだけど、GKが先に動くのが見えたから(チップキックで蹴った)。ひらめきだよ。不利な状況を打開したかったが、あれでみんなが落ち着きを取り戻した」と振り返った。

 人を食ったようなこのピルロのPKの直後、イングランドの3人目、MFヤングのシュートはバーを直撃し、4人目のDFアシュリー・コールのシュートはGKブフォンが止めた。最後はイタリアMFディアマンティが確実に決め、激闘に終止符を打った。

 ブランデリ監督は「PKはくじのようなものだが、私たちは勝利に値する戦いをした。モントリーボはこの試合で最高のプレーをしたひとりだったから、彼がPKを失敗したときは悲しかった。ピルロは彼が必要と思った通りのシュートを決めた」と、PK戦までもつれ込んでの4強入りを振り返った。

 準決勝の相手はドイツ。ブランデリ監督は「相手のほうが間違いなく強い。彼らのほうが2日も多く休んでいるからね。だが、きょうのような戦い方で再び強く勝利を望めば、また素晴らしい試合になる」と自信ものぞかせた。2006年W杯では、準決勝で延長戦の末に地元ドイツを下して優勝したイタリアは、今回も同じ道をたどるつもりでいる。 (原田公樹)

 

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