わたしはあの時あなたに話しかけたかった...

真実の輝きも美しい嘘も語りつくせはしない ならば少しの間つぶやいてみようか この時間がずっと続くように


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Distagon 35mm F4 (Contaflex)








うそつきごっこをしよう


ぼくは王子 きみはお姫さま


きみを抱えてそのドアを通り抜けよう


荒々しく唇を重ねて


きみを奪うときだけがリアル




きみのステキは星のきらめきほどあるのだから


飾る言葉はいらないだろうに




そうおこるなよ


ちょっとほんとのこといってみただけ


きみのステキはかわらない




ほんとのことは きっと別れるとき


ほんとのぼくはときどき眼を醒ますけど


ぼくはきみを失いたくはない




Looking up the north sky and see 


I make up the story with you across the east dream land


But you just see the south cobalt blue sea 


And  I've watched the sun raising in the west ground




夢見るように


うそつきごっこをしよう


きみの言葉を信じていたふり


重ねたぼくの唇は血のにおいがしただろう


こころを捨てて


優しいふりをして












































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何年もの間
そう 20年以上探していた曲があった

ピアノの小品の組曲の中の1曲なのだが
これがこれがどうしても探せない
そしていろんな状況から
音楽を聴くことをやめてしまった時期がある
ときどき心に蘇るメロディーを想い起こしては
またどこかへ置き去りにしてしまう
そんな繰り返しだった

大学生の時ピアノを習いに行ったのだが
腕のほうはいまいちなので
先生と音楽談義をすることになる
ぼくの先生はとくにフランス、ラテンのピアノ曲を得意としていたので
聴いたことがない小品を披露してくれた
当時は輸入された楽譜しかなかった


先週 お告げがあったように
ひょっとしたらあれはスペイン人の作曲家ではなかったか...
そんな気がした

思えば...
探す気になれば 人に聞いてあるけば
そんなに時間を費やさずともたどり着くことができたろうに

新しく大手の本屋さんができたので
楽譜のコーナーをながめていたら
アルベニスとグラナドスの
いままでになかった楽譜があったので
手に取って読んでみたら
グラナドスの曲だった
日本でも出版されたんだ...

タイムマシンのように
当時の記憶に襲われた
あのころぼくは手痛い失恋をした
ぼくたち3人とつきあったひとがいた

ぼくたち3人はそれぞれ学年がちがった
ぼくがいちばん年下だった
学業のことを議論するうちに
プライベートな話になり
共通のひとがいることに3人が気付いた

しばらくして
まじめに生きていくのが馬鹿らしくなった
そしてそのあと
ぼくの人生で最大の誤った選択をすることになる





グラナドス 詩的なワルツ集
けっこう有名な曲だった
探していたのは第2曲
これは回想するように終曲として作品を閉じる

ピアノ曲の他に
ジュリアンブリームのギターバージョンをみつけたのは
幸せの限り




ぼくたち3人はそれぞれお人好しだった
もう彼らと会うことはないけれど
きっと 彼らはいまも
お人好しだろう








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$わたしはあの時あなたに話しかけたかった...






高校2年の時だったか...

いま考えてみれば
ボードレールやランボーを唱え
ニーチェを抱えている
とってもかわいくないヤツだった

電車にのって
海が見える石畳の坂まで歩き
黄昏の海峡を眺めていた

本当はハイネが好きだったのだが
そいつはどこかに隠しておいた

たぶん一生の間で
いちばん華やかな時だったろう
しかしぼくは人生の秋を感じていた
ニーチェの永劫回帰を心のよりどころにして
冬に向かって行進しているようだった

ヴィターリのシャコンヌは
そのころよく聴いていた曲のひとつ
いまでは秀悦な若い人たちが
小学生のときにこの曲を演奏するという

この世紀末を思わせる調べを
彼らがどんな気持ちで奏でるのか
とても不思議な気持ちで興味を持っている
YOU TUBEでうかがうに
優秀なる彼らのパフォーマンスに敬意を覚える

さて このお話のオチであるが
生意気な高校生は長い冬の時代を
なんとか耐えぬき
やっと春を迎えたと...

迎えたはいいのだが
はっと気がついた時には
まわりの人はみな 
奇麗に年を取っているのに
自分だけがその風貌はともかくも
いつまでも青臭いままでいる姿にあきれているが
このごろは開きなおって
年を取るのをやめたんだ と嘯いているとな





今年の紫陽花がどうなっているのか
すこし遠くの公園にいってみた

今年の冬は雪が深く長かった
去年の花は雪の中で化石のように
水分をフリーズドライされ
新しい緑のなかで
過ぎ去った時間を
吊るすが如くに
じっと佇んでいた











Vitali Chaconne
Nathan Milstein







$わたしはあの時あなたに話しかけたかった...






















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昨日の月食 




当地は曇り 


食の始まりは厚い雲でなにも見えず


しばらく待ってみたけれども


あきらめることにした




そのまま夕食をとり


帰ろうとしたら


雲の切れ間から光のヴェールが現れた




欠けた月が見えた


雲の隠れてはまた現れ


現れてはまた隠れる




あわてて手持ちで写真を撮ってみた


 ISO1600までのカメラだったので


しかも持っていたのはF4.5の望遠レンズ


せいぜい1/4秒でシャッターを切るよりしかたがなかったので


ブレブレの写真になってしまった




スーパームーンの欠けた姿は


混沌と奇しい


雲に反射した蒼い月光


この物理現象の説明はともかく


まったく情緒的次元のお話し















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月の光のヴェールに身を纏い

わたしはここよと きみはつぶやく

その声をさがしてみれば

ただ新緑ががささやいている

あなたは幻をみているの...


あなたがみたものがわたし

あなたがきいたものがわたし


きみのつぶやきは届いているけど

ブルームーンに影はない

胸騒ぎにそよぐ風

きみの影をさらっていった































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