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【プロ野球】

川井 “遅球”対決制した 楽天5割復帰

2012年6月27日 紙面から

日本ハム−楽天 先発し5イニング2/3を1安打1失点に抑えた楽天・川井=東京ドームで(武藤健一撮影)

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◇楽天2−1日本ハム

 楽天が引き分けを挟み3連勝で勝率5割に復帰した。1回にフェルナンデスの左前適時打などで2点を先制。川井が5イニング2/3を1安打1失点と好投。その後は継投で逃げ切った。日本ハムは杉谷のプロ初本塁打による1安打に終わった。

    ◇

 のらりとくらりとかわしながら凡打の山を築いた。楽天の35歳左腕・川井が6回1死までノーヒットピッチング。5イニング2/3を1安打1失点に抑え、武田勝との“遅球”対決を見事に制した。

 「ノーヒットは知っていたけど、意識はしなかった。球場が狭いので低めにしっかり投げることを心掛けた」

 武田勝の最速が129キロだったのに対し、川井は95球を投げて、140キロ台は4回に母校・大阪桐蔭高の後輩・中田を右ゴロに仕留めた141キロの1球だけ。6回に杉谷に左翼席へソロ本塁打を運ばれて、最初で最後となる「H」ランプをともすことになったが、ローテの谷間を支えるバイプレーヤーが、球宴ファン投票で8選手(投手含む)が選ばれた“オールスター打線”をきりきり舞いさせた。

 愛称の「ボブ」と呼ばれ出したのが城西大時代。その時には苦い過去がある。4年時の試合で8回に入るまで1人も走者を許さない完全試合を続けていたが、同点弾で追いつかれ、9回にはサヨナラ本塁打を浴びた。何の因果か、この試合の初安打も本塁打。「ホームランで点を取られたのだけが悔しい」と苦笑いを浮かべた。

 これでチームは引き分けを挟んで3連勝。交流戦明けは12球団で唯一負けがなく、12日以来の勝率5割にも復帰した。星野監督も「川井は期待以上の投球をしてくれた。ナイスピッチングだった」と目を細めた。いぶし銀の活躍で楽天が再び上昇気流に乗った。 (鶴田真也)

 

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