虎はナゴヤが鬼門　今季は３敗１分け

　中日は１回２死一、三塁で堂上剛が右越えに先制の３ラン。援護をもらった吉見は制球良く、８イニング１失点で５勝目を挙げた。岩瀬が２４セーブ目。阪神はスタンリッジの失点が重く、８回のマートンの適時打による１点がやっとだった。

　　　　◇

　阪神ベンチにとって重すぎる初回３失点だった。スタンリッジが“一発病”に泣いた。堂上剛に浴びた３ランについて「完全に自分の失投だった。言い訳はしたくないので」とガックリ。甘く入ったスライダーを見事なまでにたたき込まれた。

　和田監督の「スタンリッジは、あの１球だけだった。吉見に対して、初回の３点は大きかった」と振り返る言葉が象徴していた。スタンリッジは今季４本目の被弾だが、５月１６日の日本ハム戦（甲子園）の初回先頭打者本塁打など全てが先制弾で、うち３本が初回。状況が悪すぎる。ナゴヤドームは今季３敗１分けで勝ち星なし。今年も鬼門となるのか。２７日の２戦目は落とせない。　（中谷秀樹）