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【大リーグ】松井 “汚れ”も辞さず 代打ダミー役で名演技2012年6月26日 紙面から
◇レイズ7−3フィリーズ【フィラデルフィア穐村賢】勝利のためなら“汚れ”もやる!! レイズの松井秀喜外野手(38)は24日(日本時間25日)、フィリーズとのダブルヘッダーに臨み、第1試合では3打数1安打1四球で2試合連続安打をマークした。第2試合は出番がなく、12試合ぶりの欠場となったが、マドン監督の指示でダミーでネクストバッターズサークルに立つなど相手チームをかく乱。策士として知られる指揮官の細かすぎる戦術に名脇役として応えた。 これが指揮官の巧みな陽動作戦だったとは誰も思わなかったはずだ。ダブルヘッダー第2試合の6回2死三塁の場面。9番を打つ投手の打順に備えて松井がネクストバッターズサークルに姿を現した。ヘルメットをかぶり、豪快にスイングを繰り返すなど、打つ気は満々だった。 ところが一連の動きはまったくのフェイク。相手バッテリーに8番打者を敬遠させないためにマドン監督がダミーになるよう指示した渋すぎる戦術だったのだ。結局、8番ロバトンが凡退したため作戦は実らなかったが、代打役を演じきった松井はすっかり片棒を担がされ、「回ってきても(代打には)行かなかった。見せかけだけ」と苦笑いを浮かべた。 指揮官はメジャー随一の策士として知られ、相手を揺さぶるためなら、どんなささいなことでも利用しようと常に頭を張り巡らせている。今回は思いもよらぬ起用法だったが、松井は「基本的には準備して待ってるだけだから、どういう起用のされ方でも問題ない」。汚れ役でも進んで引き受ける腹づもりだ。 第2試合は最後まで出番はなかったものの、第1試合では4番左翼で今季2度目の2試合連続安打をマークした。4回の第2打席。昨季14勝を挙げた左腕ハメルズの93マイル(150キロ)を素直に中前にはじき返し、「今日は全体的に打席の感じが良かった。打球方向は意識せず、真ん中高めをきっちり振ったらそこに行った」と振り返った。 この日で交流戦は終了。25日のロイヤルズ戦からは通常のリーグ戦に戻り、松井も指名打者として出番が再び増える。打率1割6分9厘と低空飛行が続くが、指揮官も期待をかける大きな存在感で、復調への足がかりをつかみたいところだ。 PR情報
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