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「アノニマス」が日本にサイバー攻撃か
6月26日 22時37分

「アノニマス」が日本にサイバー攻撃か
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26日昼過ぎから夜にかけて、財務省や裁判所などのインターネットのホームページに不正なアクセスがあったり、一時つながらなくなったりするトラブルが相次ぎました。
これについて国際的なハッカーグループ「アノニマス」がインターネット上にサイバー攻撃を実施したとする書き込みをしていることから、警察が関連を調べています。

財務省によりますと26日昼ごろにホームページのシステムに不正な情報が書き込まれるなどの不正アクセスがあったことが確認されたということです。
このため、財務省は不正アクセスがあった国の財産に関する情報のページの一部を26日午後2時ごろに閉鎖したということです。
また、26日午後9時ごろから最高裁判所が、全国の裁判所について紹介しているホームページも、1時間以上、つながりにくい状態が続きました。
最高裁判所は、保守管理を委託している業者に対応を依頼したということで、原因について確認しています。
一方、国際的なハッカーグループの「アノニマス」を名乗るものが、インターネット上で、26日午後7時51分に日本の最高裁判所のホームページへの攻撃を始める内容の書き込みをし、午後8時47分には攻撃が完了したとする書き込みをしています。
このため警察は財務省や裁判所のホームぺージのトラブルと「アノニマス」との関連を調べることにしています。

ネットには“攻撃呼びかけ”も

インターネットには「アノニマス」を名乗って何者かが日本政府などへのサイバー攻撃を予告する声明を出したり攻撃を呼びかけたりしています。
声明では、先週、参議院本会議で可決・成立した改正著作権法が、インターネット上の海賊版の音楽や映画などを違法と知りながらダウンロードした人に対して罰則を適用することなどを盛り込んでいることについて、「無実の人たちの投獄につながる」と抗議しており、日本政府などへサイバー攻撃を行うことをほのめかしています。
また、インターネットの「ツイッター」には、日本の裁判所などのホームページへの攻撃を呼びかけるコメントが投稿されています。

「アノニマス」を名乗る集団は、世界の政府や企業にサイバー攻撃をしかけており、去年、ソニーのゲーム機のオンラインサービスが不正に侵入されて、大量の個人情報が流出した事件などでも関与を疑われています。

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