商店街でワゴン車暴走　６人はねられけが　大阪・西成

　２６日午後１時４０分すぎ、大阪市西成区山王２丁目の商店街付近で、「連続して人がはねられた」と近くの住民から１１０番通報があった。ワゴン車が周辺を暴走し、通行人の２０〜６０代の男性５人と、４０代の女性１人の計６人がはねられ負傷し、病院に搬送された。いずれも意識はあり、命に別条はないという。

　ワゴン車はそのまま逃走し、府警は、北に約１キロ離れた大阪市浪速区内で、車を運転していた大阪府河内長野市汐の宮町、職業不詳の永田邦勝容疑者（３２）＝自称＝を道交法違反（信号無視）容疑で現行犯逮捕した。

　府警によると、負傷した６人のうち６０代の男性が腰の骨などを折る３カ月の重傷。ほか男女５人は軽傷という。

　永田容疑者の逮捕容疑は、午後１時５０分ごろ、大阪市浪速区恵美須東１丁目の交差点で、信号を無視して走行した疑い。その約１分後、同区日本橋５丁目の路上でトラックと接触して止まったところを、警察官が取り押さえたという。

　永田容疑者は「信号無視をしました」と容疑を認めている。逮捕時、運転免許を持っていなかったという。

　西成区の現場は、大阪市営地下鉄御堂筋線・動物園駅の南側で、繁華街「新世界」の近く。商店や住宅が密集している。

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　男が取り押さえられた日本橋の現場にいた無職男性（６０）は、南から時速６０キロほどで走ってくる車を目撃した。タイヤは破裂し、煙を上げながらジグザグ走行していた。後ろからパトカーなどに追跡されていたように見え、赤信号の交差点に進入し、信号待ちをしているトラックにぶつかって止まったという。

　別の目撃男性（５６）らによると、マフラーが外れてカラカラと音をさせながら黒っぽい車が走ってくるのに気がついた。車は車道を逆走し、時速３０〜４０キロは出ていたようにみえた。車は交差点を抜けてトラックに衝突して停車したという。

　カーキ色の作業服を着た男が運転席から降りてきて、後からきた白バイ隊員に取り押さえられた。何かを叫んでいるようだったという。