イワツバメ大量死:長野・飯田の浄水場 昨年7月も隣接地で

2012年06月26日

見つかったイワツバメの死骸。泥の上に、はばたこうとした跡があった=飯田市提供
見つかったイワツバメの死骸。泥の上に、はばたこうとした跡があった=飯田市提供

 長野県飯田市は25日、同市鼎切石の妙琴(みょうきん)浄水場の汚泥処理施設の池で24日午後にイワツバメ31羽の死骸(しがい)が見つかったと発表した。この施設では昨年7月にも隣の池でイワツバメ約250羽の死骸が見つかったが、原因不明のまま。市は死骸を北海道酪農学園大▽山階鳥類研究所▽県環境保全研究所−−の3カ所に送り、調査を依頼した。

 死骸は体長10〜15センチの成鳥。池(長さ35メートル、幅15メートル、深さ1・8メートル)は、川の水から水道水を取水した後の汚泥を天日干しする場所。前日23日に汚泥7トンを重機で搬出し、池の中は取り残しの泥だけの状態だった。浄水施設とは約70メートル離れており、水道水の水質には異常はないという。水道水は通常通り供給している。鳥インフルエンザは簡易検査では陰性だった。水道局では鳥が近づかないように池の上にカラーテープを張る。

 倉田俊文・水道局長は「専門機関に直ちに送ったので昨年はできなかった細菌や寄生虫の検査もできるはず。原因究明に力を注ぎたい。水道水には異常はないので安心してほしい」と話した。【石川宏】

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