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消費増税法案 衆院特別委で可決
6月26日 13時11分

消費増税法案 衆院特別委で可決
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消費税率引き上げ法案などは、衆議院の特別委員会で、民主、自民、公明の3党などの賛成多数で可決され、26日午後1時からの衆議院本会議で採決が行われます。
民主党の小沢元代表や小沢氏に近い議員は、反対を確認したうえで本会議に臨む方針で、民主党内は、本会議での採決を前に緊迫した情勢になっています。

消費税率引き上げ法案など、社会保障と税の一体改革に関連する法案は、26日午前、衆議院の特別委員会で、法案の採決が行われ、民主党、自民党、公明党、国民新党の賛成多数で可決されました。
これに先立って、特別委員会で締めくくりの質疑が行われました。
この中で野田総理大臣は、「ひとくくりに束ねることは難しく、マニフェストに書いていなかったことを、あえて前に進めることに理解が共有できている人と、そうでない人の違いが出ている。うそつきなどと言われるなかで、それでもやり遂げないといけないという人が腹をくくって賛成しようとしている。最終、最後まで、一致結束した対応をしてもらえると信じたい」と述べました。
法案は午後1時から開かれる衆議院本会議に緊急上程され、採決が行われます。

民主党内の法案反対は50人台半ば超か

法案に反対する考えを示している民主党の小沢元代表や小沢氏に近い議員は、国会内に集まって、法案に反対することを確認したうえで本会議に臨むことにしています。
また鳩山元総理大臣は、26日朝、記者団に対し「政権交代に国民が大いに期待した声を無にすることはできない」と述べ、消費税率引き上げ法案に反対する考えを改めて示すとともに、「離党する考えはない」と述べました。
さらに民主党の小沢元代表に近い福田昭夫総務政務官は、消費税率引き上げ法案に賛成できないとして、26日午前、総理大臣官邸を訪れ、藤村官房長官に辞表を提出しました。
民主党内で法案の採決で反対する議員は、小沢氏や鳩山氏に近い議員を中心に、50人台半ばを超えるという見方が出ています。
そして、小沢氏に近い議員らのうち40人程度は、小沢氏に離党届を預け、法案に反対した上で、離党することを検討していて、民主党内は、まもなく開かれる衆議院本会議での法案の採決を前に緊迫した情勢になっています。

閣僚の反応

細野原発事故担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、「民主党の一員として、何とかこの状況を乗り越えてほしいという思いを持っているが、あとは、それぞれの議員やつかさつかさの人が、いろいろな判断をするところまできている。行政の一端を担う立場としては、政局に翻弄されることなく、しっかりと被災地や国民の不安に向き合っていくのが、最低限の責任だ」と述べました。
玄葉外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、「消費税率の引き上げは、不人気を承知でやり遂げなければならない改革だ。民主党が責任ある改革政党として歩んでいくためにも、大半の賛同を得て成立させる必要がある。採決で反対した議員の処分については、責任ある改革政党として脱皮し、進化していくためにも、一定のけじめが必要だ」と述べました。
藤村官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「最後の最後まで、民主党内が一致結束して投票行動に臨むことを追求する。そのためには、さまざまな手法がある。採決までまだ時間があるので、あらゆる努力をする」と述べました。

野党の反応

自民党の石原幹事長は、記者会見で「採決がきょうまで延びた理由は民主党にある。民主党は分裂状態に陥っているようだが、野田総理大臣が意に反する人間に対して厳しい処分をすることが、参議院での審議に協力する大前提だ」と述べました。

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