それには、拡張子「.lnk」の関連付けを「explorer.exe」に変更します。
具体的には以下の操作をします。
まず、スタートメニューより「既定のプログラム」→「ファイルの変更またはプロトコルのプログラムへの関連付け」をクリックします。
次に、拡張子名「.lnk」→「プログラムの変更」をクリックします。
■参考画像
右下の「参照」ボタンより出た画面から「C:?Windows?explorer.exe」
を選択してOKボタン。この操作により拡張子「.lnkがexplorer.exe」へ
関連付けの変更が行われます。
この悪戯には3つの効能があります。
<ショートカット使用不能>
Windowsはスタートメニュー等、中核となる機能をショートカットに頼っています。
よってショートカット機能が使えなくなると実行ファイルパスを把握していない場合、殆どのプログラムが使用不能となります。
■参考画像
<lnkファイルをダブルクリックした時の挙動>
Windows7(32bit・64bit)のバグらしく、この状態のままlnkファイルをダブルクリックすると「explorer.exe」が無限に増殖する現象が起きます。
メモリが一杯になるまで増え続けたところで、エラーを吐いて全て終了しますが、増え続けている間は動作が重く、非常に煩わしいものです。
■参考画像
<修復が困難>
関連付けを変更するだけなら前述のように簡単なのですが、修復となると非常に困難な作業となります。
なぜなら実行時の関連付けウィンドウでは他のプログラムへの設定変更は出来ても、ショートカット機能に割り当てる設定は出来ないようになっているからです。
少し知識のある人なら、このような事態に陥った時に「システムの復元」機能を利用するかと思いますが、それもスタートメニューの中にある為、普通の操作では利用出来ません。
ちなみに以下は、実際にご自分のパソコンで試してみる方のための補足となります。
<explorer無限増殖現象への対処>
タスクマネージャを開き「プロセス」タブから「全てのユーザーのプロセスを表示」をクリック、タスクマネージャに管理者権限を付与します。
次に「アプリケーション」タブから「新しいタスク」ボタンをクリックし「cmd」を入力、「このタスクに管理者特権を付与して作成します」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
コマンドプロンプトが開きますので「taskkill /im explorer.exe /f」と入力して「Enter」を押します。
このコマンドは「explorer.exe」という名前のタスクを、全て強制的に終了するというもので、今回の様なタスクマネージャのプロセスタブで一つずつ終了させてもキリがない場合に有効です。
<修復方法1>
修復方法としては、デスクトップやスタートメニューの「コンピュータ」を右クリックし「プロパティ」を選択します。
左にある「システムの詳細設定」をクリックして「システムの保護」へ移動し「システムの復元」ボタンより、システムの復元機能を利用する事が出来ます。
この修復方法の場合、もちろん事前の復元ポイントの設定が必要です。
また、同じ画面より以前の復元ポイントの全削除も可能ですので、今回の悪戯の前に削除しておくと、この修復が使えなくなり尚効果的です。
<修復方法2>
予めレジストリエディタで「HKEY_CLASSES_ROOT?.lnk」をエクスポートしておきます。
悪戯実験を終えたら、エクスポートした「regファイル」をダブルクリックして登録し、レジストリエディタで以下を削除します。
「HKEY_CURRENT_USER?Software?Microsoft?Windows?CurrentVersion?Explorer?FileE
xts?.lnk?UserChoice」
その後、explorer.exeを一度強制終了し、再度起動させると元に戻っています。
テーマ: パソコン・周辺機器・ハード
投稿者:blacklist