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ページ更新時間:2012年6月26日(火) 12時29分

パーキンソン病治療で新発見

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 脳の神経細胞の異常から、運動障害を引き起こすパーキンソン病の治療法につながる研究を、愛知県岡崎市の生理学研究所などの共同研究グループが開発しました。

 これは、生理学研究所の南部篤教授や、京都大学の霊長類研究所の高田昌彦教授らの共同研究グループが、開発したものです。

 パーキンソン病は、ヒトの脳にある特定の神経回路に異常が発生し引き起こされると言われています。

 南部教授らは、サルの脳を使い実験しました。パーキンソン病に関わる特定の神経回路の繋ぎ目から、ウイルスベクターと呼ばれる物質を注入。異常がある神経回路のもう一方の繋ぎ目には、ウイルスベクターと結合することで細胞死を引き起こす化学物質」を注入したところ、この神経回路だけを死滅させることに成功しました。

 特定の神経回路だけを狙い、死滅させることができるため、今後、パーキンソン病の治療法に応用できる可能性があるということです。

 「今回(開発した)方法を使えば、(病気の原因である)特殊な細胞だけを壊すことができる。そうすることで治療法に結びつくのではと期待しています」(生理学研究所・ 南部篤教授)(26日12:29)