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上関原発 埋め立て工事の免許失効へ
6月25日 16時24分

上関原発 埋め立て工事の免許失効へ
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中国電力が山口県上関町で進めている原子力発電所の建設計画で、山口県の二井知事は、10月に期限が切れる建設予定地の海の埋め立て工事を行う免許の延長申請を認めない考えを示し、免許は失効する見通しとなりました。

中国電力は、瀬戸内海に面した山口県上関町に原子力発電所の建設を計画していますが、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、建設予定地の海の埋め立て工事を中断しています。
工事にあたって県が許可している免許の期限は、ことし10月までとなっています。
山口県の二井知事は、25日の県議会で、免許の延長について「国がエネルギー政策を見直すなか、上関原発の位置づけは不透明だ。新たな安全基準を満たす原子炉の施設や規模などが決まらなければ、正当な理由がなく、延長の許可はできない」と述べ、中国電力から申請が出ても、現状では認めない考えを示しました。
25日の二井知事の発言で、免許は失効する見通しとなり、中国電力が計画を続けるには、建設計画に基づく免許を改めて申請する必要があります。
国は、2030年までに、上関原発の2基を含めて新たに原発14基の運転を始める計画でしたが、福島第一原発の事故のあと、各地で影響が出ています。

中国電力”国の方向性見ながら検討したい”

これについて、中国電力は「国のエネルギー政策や安全基準などに関する議論の方向性が不透明ななかで、現状認識を述べたものだと受け止めている。中国電力としては、国の議論の方向性を見ながら、今後の対応について検討したい」とコメントしています。

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