外務省職員:千葉の民家で自殺か
毎日新聞 2012年06月25日 21時25分
海上保安庁から出向している外務省第2国際情報官室の男性企画官(47)が今月20日、千葉県茂原市内の民家で死亡していたことが25日、捜査関係者の話で分かった。千葉県警の検視では事件性は確認されておらず、自殺とみられる。捜査関係者によると、中国が新型弾道ミサイルの移動式発射台を北朝鮮に輸出していたとされる問題で、職員が報道機関に情報を漏らしたとの指摘を受けていたという情報があるという。
発射台は、北朝鮮が今年4月に金日成主席生誕100周年を祝う軍事パレードで公開したものとみられる。昨年8月、カンボジア船籍の貨物船で北朝鮮に運ばれた後、同10月に大阪港に入港したこの貨物船を海上保安庁が立ち入り調査した際、輸出記録が発見されたという。
北朝鮮へのミサイル関連物資の輸出は、国連安全保障理事会決議に違反する可能性があるが、この問題は報道されるまで公になっていなかった。中国外務省は「中国は一貫して国連安全保障理事会の関連決議を厳格に履行している」との見解を示している。