2012年6月25日
大阪万博のグッズ収集で「日本一」の店主が営む喫茶店「EXPO(エキスポ) CAFE(カフェ)」(大阪市中央区)が26日に店じまいする。高校生の時に万博に魅せられた店主は40余年にわたり関連グッズを集め、「万博ファンの聖地」として愛された。
宇宙船をイメージした内装で、壁はポップなオレンジ色。当時のポスターや地図、案内役の制服や記念品など、グッズが所狭しと並ぶ。太陽の塔だけで10種類以上あり、カラーテレビの景品のほか、万博関係者だけに配られた品もある。
常連客の会社員水谷英昭さん(44)=大阪市都島区=は「ファンと語り合える大切な場所だった」と閉店を悲しむ。「豊かな未来」の可能性を信じられた高度経済成長期への憧れが、若い世代をもひきつけた。