金融庁は20日、企業の財務書類の監査で、虚偽記載を見落としていたとして、公認会計士2人に対し、6カ月の業務停止を命じた。期間は25日から12月24日。
2人は、さいたま市の佐野芳孝氏と新潟市の本間寛氏。金融庁によると、電気検査装置メーカーのオー・エイチ・ティー(OHT、広島県福山市)が2004年4月期から06年4月期までの財務書類で売り上げの架空計上などの虚偽記載をしていたが、佐野氏らは十分なチェックをせず、重大な虚偽はないと証明していた。
OHTは東証マザーズに上場していたが、この虚偽記載により09年2月に上場廃止となっている。