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女性問題は「時効」原監督は続投 渡辺会長が初の言及
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報道陣や関係者に囲まれながら都内のホテルを出る巨人・渡辺会長
Photo By スポニチ |
巨人の渡辺恒雄球団会長(86)が25日、都内のホテルで原辰徳監督(53)が不倫問題を端に1億円を支払ったスキャンダルについて初めて言及。一連の騒動を「時効」と位置付け、来季までの続投を確約した。目下、チームは首位・中日から1ゲーム差の2位。3年ぶりV奪回を視界に捉えているとはいえ、ペナントレースの行方が見えないこの時期に異例の発言となった。さらに、球団が今回の件に対しても情報漏えいを指摘していた前球団代表の清武英利氏(62)についても、関与は疑いの余地がないとの見解を示した。
前代未聞のスキャンダル発覚から5日…。沈黙を続けていた渡辺会長がついに口を開いた。
「25年(実際には24年)前の女性関係、そんなのは時効だ。原君を絶対に辞めさせない。問題は相手が暴力団関係者だと認識していたかどうかだが、そうでなかったことははっきりしている」
20日の白石興二郎オーナー(65)との会食後は、報道陣の問い掛けに「ご苦労さん」とだけ話した同会長だが、この日は一転。約11分間、一気にまくしたてた。原監督を全面的に擁護し、あくまでも被害者の立場であることを強調。その上で、今回の一件が監督としての職責を問うものではないとし、2年契約の最終年となる来季の続投までをも確約した。
「彼の手で(巨人を)日本一にさせたい。俺はあの男が好き。辞めさせる理由は一つもない。(今季は)最後までやってもらうし、来季もやってもらう。2年契約だから、契約を破る必要はない」
昨年11月15日に桃井恒和球団社長(当時はオーナー兼務)が秋季キャンプを行っていた宮崎で原監督に今季からの2年契約を提示。ただ、「もし来年V逸で3年連続V逸になったら、責任を取らなきゃならないよ」と異例の条件も付け加えていた。事実上の1年契約。交流戦を圧倒的な強さで制し、貯金10で首位・中日に1ゲーム差の2位につけているものの、6月下旬の時点で来季の続投にまで踏み込んで発言するのも、また極めて異例のことだ。
この背景には、事態の収束を図りたいとの思惑も見え隠れする。20日に早々に白石オーナーが、この騒動が原監督の進退問題には発展しないとの見解を示し、さらに23日のヤクルト戦(東京ドーム)前には同監督と会談。今季の残り試合の指揮を執ることを確認した。ただ、その姿勢に対し、プロ野球全体で暴力団排除の運動を推進してきた経緯があり、球界内外から疑問の声が上がっているのも事実だ。
一方で、球団、原監督ともに情報の流出に関与しているとの見方を示している前球団代表の清武氏について、同会長は「清武は球団を辞める前に“原を殺してやる”、“スキャンダルをばらしてやる”と(球団関係者の)3人に話している。そのうち1人は録音をとってある。だから清武が(情報源の)ルートである」と断言した。
すでに巨人側は「週刊文春」の報道に対し、原監督が1億円を反社会的勢力に支払った事実はないなどとして原監督と巨人軍の名誉を毀損(きそん)する記事として損害賠償訴訟を起こす方針を示している。渡辺会長も「原君は暴力団とか反社会勢力と認識はしていない。これは法廷ではっきりする。認識がないということは罪はない。被害者だよ」と言及。ホテルから帰路に就く際にも「原君は自分の責任で収めて、それで謝罪した。(これ以上)謝罪する必要はない」と、最後まで指揮官を擁護し続けた。
◆原監督の騒動の概要 21日発売の「週刊文春」が、原監督が女性との不倫問題に端を発し、元暴力団員の要求に応じ、1億円を払っていたと報じた。巨人は20日に緊急会見を行い、1988年頃の女性問題に絡み、原監督が2006年に2人組の男に1億円を要求され支払った事実を認めた。ただ、相手が反社会的勢力との認識はなかったと強調。原監督は同日、ファンへの謝罪の言葉をしたためた書面を公表すると同時に、「清武さんへ」へと題した書面も公表。前球団代表の清武英利氏が情報流出に関与しているとの見方を示した。原監督は翌21日の全体練習前に選手らを集め「野球以外のことでメディアを騒がせてしまって申し訳ない。私自身、反省してもう前を向いている。みんなも日本一という目標に向かって結束して頑張っていこう」と謝罪した。
[ 2012年6月26日 06:00 ]
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