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東電・勝俣恒久会長インタビュー詳報(1)原発事故「もう少し防ぎようがあった…」
「例えば、自由化すると料金が下がるという先生達もいますよね。だけれど、それはまさに競争して、それで下がるでしょうということなんだけれど、電気みたいに供給力の方に限界がある程度あるものだと、必ずしもそうはいかないかもしれない。いま値上げの申請でいろいろ査定を受けているけれど、自由化になったら、場合によっては英国のような(電力価格が上昇する)世界というのもあるわけです」
「発送電分離でも、私どものお客さんであろうと新電力のお客さんであろうと、(電線の使用料である)託送料はイコールになっている。本来そういうことは行司役じゃないけれど、経産省がそれだけのチェックをしているんだから、それだけのことを(経産省は)しっかりと言わなくちゃいけないんだけれど、最近ちょっと少し、そういう力が弱いですね」
--電力会社にとっては不利な議論が展開されている
「例えば発送電を分離して、それをすぐ戻しましょうといっても、これはなかなか(できない)。まずいことが起きたから戻しましょうといっても、なかなか難しいんですよね。だから国家国民のためにしっかりと事実関係を調査して、その上に立って決定してもらう方がいいんだろうと思います。しっかりとした事実と、今後の展望など見通しをしっかりとみんな共通認識したうえで、変革したうえで、どんな長短の特質があるかきちんと整理されたうえで判断してほしい。改革ということで、ムード的にやった方がいいという発送電分離は、一番困るという気がしています」
--経産省は東電の力が強くて押さえ込まれていたという意見もある。東電の発言力がなくなったことで流れを変えるという見方もある
「力というよりも、実態を知っている論理の世界じゃないですか。結局、この問題はどうなんだというようなときに、そういうところの、よく実情実態を知っているというのは、電気事業者の方が知っているということであって、だからそれを理解して判断する力があれば、それはそれで対等にできるはずです」
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