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'12/6/23

土産と筆にも「萌え」広がる




 アニメのキャラクターやかわいらしいデザインをあしらう「萌(も)え」のアイデア商品が増えている。世界遺産の島・宮島(廿日市市)では、もみじまんじゅうやしゃもじに美少女のキャラクターを描いた「萌え土産」が幅広い世代に人気という。筆の里、広島県熊野町では、熊野高生徒が化粧筆「萌筆(もえふで) Moe FUDE」を開発し、23日の文化祭で限定販売する。

 NHK大河ドラマにちなみ、烏帽子姿で平清盛に扮(ふん)した少女を包装紙に描いたもみじまんじゅうを販売するのは、宮島桟橋前の後藤製菓。5月から12月まで販売する。

 当初は若者向けの想定だったが、後藤政彦社長(53)は「『箱がかわいい』と選んでくださる年配の方もいる」と、幅広い世代からの手応えをつかむ。

 カキ打ちや鹿の化身、みこなど細かいキャラクター設定も魅力。表参道商店街では、クッキー箱のイラスト(菓子処きむら)、缶入りキャンディーやストラップ(みやじま華屋敷)などの独自商品が並ぶ。宮島工芸製作所は、萌えキャラの絵入りしゃもじ5種類を島内の土産物店に出荷する。

 竹原市観光協会の堀川大輔副会長(33)は「宮島でもアニメキャラを探しながら散策もできるのでは」と提案する。

 熊野高生徒が開発した化粧筆は、ピンクの柄の筆をメーカーから仕入れ、柄の一部に赤や青のクリスタルガラスでリボンや十字架を装飾。美術部員約20人が5月から、手作業でガラスを付けた。

 文化祭では、中庭のテントで4本入りセット(3500円)を70セット売る。部員たちは「若い人がワクワクするような筆を作った」と胸を張る。

【写真説明】平清盛に扮した少女のイラスト入りの箱(右)などが並ぶ、もみじまんじゅう販売店

【写真説明】「萌筆」のセットをPRする生徒たち




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