アナログ放送の停波にともない、急いで地デジ対応の液晶テレビを購入したご家庭も多いだろう。
早めに購入した液晶テレビには、レコーダー機能がなかったり、ネットワークも非対応だったりする。地上デジタル放送の切り替え時には、これらの機能を搭載した液晶テレビに切り替わっており、急いで買わなければと、多少後悔している人はいないだろうか?
とはいえ、今さら液晶テレビを買い換えるのはもったいないし、レコーダーを別途購入するのも、中途半端かなと思い、いつものようにサイトを検索していたところ、アイ・オー・データ機器の地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー・レコーダー「HVT-BCT300L」なるものを見つけた。
本製品を使えば、テレビ機能しかない液晶テレビでも最新の液晶テレビのようにレコーダーやネットサービスも利用できるようになる。
名付けて「駆け込みで買った液晶テレビを最新にする作戦」だ。まずは、「HVT-BCT300L」がどれほど便利なものなのかを、ここで紹介しよう。
■古い液晶テレビをレコーダー化しよう
「HVT-BCT300L」はアナログテレビにつないで「地上・BS・110度CSデジタル放送」が見られるデジタルハイビジョンチューナーだが、USBハードディスクを追加するだけで、「地上・BS・110度CSデジタル」の番組を録画できるのだ。
地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー・レコーダー「HVT-BCT300L」 |
「HVT-BCT300L」の背面 |
ほかにもUSBハードディスクに録画した番組のネットワーク配信、AVCHDビデオカメラで撮った動画の再生など、ネットワークメディアプレーヤー機能も備える。
「HVT-BCT300L」のパッケージ |
本体には、ACアダプター、ACケーブル(1.5m)、AVケーブル(1.5m)、LANケーブル(2m)、リモコン、動作確認用電池(単4形2本)、B-CASカード、取扱説明書が同梱されている。
「HVT-BCT300L」の付属品 |
■古い液晶テレビが録画機能つきテレビへ変身
「HVT-BCT300L」の接続は、簡単だ。地デジのアンテアケーブルを「HVT-BCT300L」に接続して、テレビと接続すればよい。接続方法としては、HDMI端子やD端子に加え、コンポジットの出力があるため、かなり古いテレビでも繋げることができる。
●USB対応ハードディスクで録画無制限
古い液晶テレビはレコーダー機能が内蔵されてない、その点、本製品は、別売のUSB 2.0対応ハードディスクを接続することによって、ハードディスクレコーダー機能をあとから追加できる。
地上・BS・110度CSのデジタル放送を、美しいハイビジョン画質のまま録画できるわけだ。ハードディスクの空き容量がなくなったら、新しいハードディスクにつなぎ換えることで、手軽に容量を増やせる。
スタンバイ時にはハードディスクを省電力モードにすることができるので、無駄な電力消費を押さえる、エコな設計となっている。
●欲しい機能が充実
テレビに欲しい機能が充実している点も大きな魅力だ。
1週間ぶんの番組表を見られる
新聞テレビ欄のような見やすい番組表を、1週間ぶんまとめてみることができる。新聞のテレビ欄をいちいち見る必要がないし、1週間先のテレビ番組も容易に確認できる。
番組表(サンプル) |
データ放送
番組に連動したより詳しい説明や、ニュース、天気予報など様々な情報を見ることができる。
※ データ放送の録画、双方向通信サービスには非対応
連ドラ予約
テレビに表示される番組表(EPG)から見たい番組を選んで、簡単に録画予約ができる。
毎日・毎週決まって放送される番組を、毎回自動的に録画予約できる。連ドラを見逃したくない人には嬉しい機能だ。
番組延長設定
録画予約した番組が延長になっても、実際の放送時間にあわせて録画できる。延長戦でも心配なしだ。
※ 繰り返し録画(毎回設定)には対応していません。
繰り返し録画(毎回設定)
指定したチャンネル・時間帯を、毎回録画できる。
※番組延長設定には対応していない
TSUTAYAも利用できる多彩なメニュー
本製品をインターネットに繋げれば、「アクトビラ」や「TSUTAYA TV」を楽しめる。
テレビで24時間365日、いつでも好きなときに、好きな作品をテレビで楽しめ、レンタルビデオのような返却は不要だ。
■録画番組が別の部屋でも見られる
本製品は、録画用ハードディスクに録画した番組を、ホームネットワーク上で繋がる別の部屋のゲーム機「PS3」やネットワークメディアプレーヤー「AV-LS700」などのDTCP-IP対応機器へ配信し、再生することができる。つまり、リビングで家族がテレビを見ていても自分の部屋や寝室など好きな場所で楽しむことができるのだ。
また、電源がオフになっていても配信できるので、わざわざ本体がある場所まで行く必要がなく、いつでも録画番組を楽しめる。
AVCHDビデオカメラやデジタルカメラの動画・写真の配信もできるので、家庭内での動画・写真共有にも便利だ。
■デジカメで撮った写真や動画をテレビで再生
本製品は、AVCHDビデオカメラやデジタルカメラで撮ったビデオや写真を「カメラプレーヤー」からかんたんに保存・再生ができる。
AVCHDビデオカメラやデジカメで撮った写真や動画を、本製品につないだUSBハードディスクにパソコン不要で簡単に保存でき、リモコン操作で見たい写真・動画をすぐに再生可能だ。
アナログテレビなどSDスロットやUSB端子のないテレビでも、本製品を使えば再生できる。
HDMI端子付きのテレビを所有している場合は、本製品とテレビをHDMIケーブルでつなげば、AVCHDのキレイな映像そのままをテレビで再生可能だ。わざわざ高価なカメラのオプションHDMIケーブルを別途購入する必要はない。
デジカメで撮った写真や動画をテレビで再生できる |
■スマートフォンがあるとさらに便利
スマートフォンがあれば、「HVT-BCT300L」の使い勝手がさらに広がる。
●iPhoneの写真をテレビで楽しむ
iPhone/iPad/iPod touchのユーザーであれば、専用アプリ「DiXiM DMC」を使うことで、保存した写真や動画を、ホームネットワーク(LAN)経由で本製品をつないだテレビで再生できる。操作は画面を見ながらタッチ操作するだけなので、パソコンを扱うよりもお手軽だ。
スマートフォンと連携できる |
●iPhoneをリモコンにして、PCのコンテンツを再生
iPhone/iPad/iPod touchから、RECBOXなどのLAN接続ハードディスクやパソコンに保存した写真・動画・音楽を呼び出し、ホームネットワーク(LAN)経由で、本製品をつないだテレビで再生できる。
つまり、添付のリモコンで行っていた本製品の操作を、iPhone/iPad/iPod touchを使って行うことができるわけだ。
※iPhone での操作は、App Storeより「DiXiM DMC」(有料)をダウンロードして行う。
●AQUOS PHONEの「スマートファミリンク」機能対応
スマートファミリンク機能対応のAQUOS PHONEで撮った写真・動画を、ホームネットワーク(LAN)経由でお手持ちのテレビで再生できる点も見逃せない。
今まではアクオス「スマートファミリンク」の機能のひとつ、「スマートジャンプ」を使うには、スマートファミリンクに対応したアクオス テレビが必要だった。
しかし、本製品があれば、ホームネットワークを活用することでAQUOS PHONEで撮った写真・動画を、手持ちのテレビで再生できる。
つかったものは、こちら。
・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー・レコーダー「HVT-BCT300L」
・ネットワークメディアプレーヤー「AV-LS700」
「HVT-BCT300L」があれば、駆け込みで買った古い液晶テレビも最新のテレビと遜色ない機能に手軽にアップさせることができる。
録画機能だけでなく、スマートフォン対応など、最新のガジェット連携にも対応したテレビに大変身できる点も魅力だ。
本製品の価格をインターネットで調べてみると、実売価格は1万6,000円前後だった。この価格で古い液晶テレビが最新のテレビ機能と同等になると思えば、かなりのお買い得感がある。これで、次世代の高解像度テレビの登場まで、予算を貯めることもできて経済的だ。
■アイ・オー・データ機器
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