薄煕来氏の失脚、人権運動家・陳光誠氏の軟禁脱出、民主運動家・李旺陽氏の疑惑死などをきっかけとして、香港では中国本土に対する不信感が最高潮に達している。
香港大学がこのほど実施した世論調査によると、回答者のうち、中国政府を信頼していないとの回答は37%となり、香港返還直前の1997年5月以来最高を記録した。年齢層別では、50歳以上で28%、30-40歳で40%、18-29歳で51%だった。
香港の民主派政党、民主党の立法会議員(国会議員に相当)は「中国政府が意見の異なる人物を暴力で迫害し、香港人を怒らせた。香港人は特に李旺陽氏の事件で中国政府に反感を抱いた」と述べた。