サムスン電子のスマートフォン最新機種「ギャラクシーS3」=写真=が欧米で旋風を巻き起こしている。
サムスン電子は24日、ギャラクシーS3が最近、フランスの消費者団体「クショアジール」など欧州5カ国の消費者団体によるスマートフォン部門の評価で1位を記録したと発表した。同社は先月29日、英国、フランスなど28カ国でギャラクシーS3を発売した。
クショアジールによる評価で、ギャラクシーS3はメーカー10社の99機種で最も高い評点を得た。イタリアの「アルトロコンスモ」もメーカー12社の145機種のうち、ギャラクシーS3に最高点を付けた。このほか、スペインのOUC、オランダの「コンシュメンテンボンド」、ベルギーの「テストアシャ」からも最高評価を獲得した。
現地メディアは、ギャラクシーS3について、インターネットの使いやすさ、画質、タッチスクリーン機能などで優れた競争力を備えていると評価した。
一方、米アップルの「iPhone4」は、発売から8カ月がたち、新製品に押され気味となったため、いずれも3-4位の評価にとどまった。iPhone4に対し、テストアシャは3位、コンシュメンテンボンドは4位の評価だった。
ギャラクシーS3が高評価を得ていることから、現地市場でサムスン電子のシェアが急上昇している。英国では、ギャラクシーS3の発売後、サムスンのスマートフォンのシェア(週ベース)が40%を超えた。フランスでも60%、イタリアとドイツでも50%を超えた。
米国市場でも先月21日、ギャラクシーS3が発売された。携帯電話キャリアのスプリントは、初日のオンライン販売で予定量が売り切れ、追加で商品確保に乗り出した。AT&Tとベライゾンにも注文が殺到し、品薄状態となっている。