6.22緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議 .@TwitNoNukes ツイッター有志による反原発デモ

2012-06-16 14:28:13 | 社会
6月16日、野田政権は、大飯原発3、4号基の再稼動をついに正式に決定してしまいました。

野田首相、枝野経産相、細野原発担当相、藤村官房長官らによる、閣僚会合での中長期の安全対策をすべて後回しにした、「暫定的な安全基準」による「安全」との政府判断。
おおい町議会の、再稼動に慎重な多くの住民の意見を無視する形での再稼動容認。

福井県の原子力安全専門委員会による、「安全」との政府判断の追認。
野田首相の再稼働の必要性を訴える記者会見の「儀式」。
責任を負いたくないばかりに、この「儀式」を受けてようやく再稼動に同意した、西川知事や時岡町長。

こうした出鱈目で拙速なプロセスにより、今回の大飯原発再稼動は進もうとしています。
私たち、首都圏反原発連合は、3月29日より毎週、大飯原発再稼動反対の首相官邸前抗議を行ってまいりました。
当初300名程度だった参加者は、1000人→2700人→4000人→11000人と、回を追うごとに劇的に増加していきました。
福島第一原発事故の収束もままならないまま、そこから何の教訓を得る事もなく、再稼動ありきで物事を進めていった野田政権に対しての怒りがいよいよ噴出する形で、この抗議行動の規模は拡大を続けています。

野田政権は、世論の大半を占める再稼動に慎重な市民の声を無視し、今回の決断を下しました。
したがって、私たちもまた、今回の決定を黙って受け容れる必要は一切ありません。
6月22日(金)18時より、首相官邸前にて原発再稼動反対の抗議行動を行います。
前回の11000人をはるかに凌ぐ、10万人規模の抗議行動で、大飯原発再稼動決定をただちに撤回すること、私たちが一切諦めていないことを、野田政権に対して突きつけましょう。
今まで以上の情報拡散とご参加をどうか宜しくお願い致します。

この抗議行動の情報を拡散する為に、緊急拡散ツイートキャンペーンに皆様のご協力をお願いします!

参加方法:原発再稼働に反対の方は、以下のボタンをクリックして、首相官邸前抗議の情報を拡散して下さい。


ツイート文:【来週金曜!緊急大拡散!】#大飯原発再稼働決定をただちに撤回せよ !6/22(金)18〜20時、首相官邸前にて原発再稼働反対の超大規模抗議行動を行います。10万人規模で抗議しましょう!このページの「ツイート」ボタンで拡散にご協力下さい!→ http://twitnonukes.blogspot.jp/2012/06/622.html

東京:
【日時】6/15(金)18〜20時予定
【場所】首相官邸前(国会記者会館前、国会議事堂前駅3番出口出てすぐ)
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志

※反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や政治的テーマに関する旗やのぼり、プラカード等はなるべくご遠慮ください。
※スピーチに関しましては以下のご協力をお願いいたします。
1.一人あたり 「3分以内」 でお願いします。
2.反原発・脱原発テーマに関係のないテーマでのスピーチはご遠慮ください。
3.特定の団体のアピールにつながるスピーチはご遠慮ください。個人としてアピールをお願いします。
4.主催者側の意向に沿わない内容であると判断した場合、中断をお願いすることもあります。あらかじめご了承ください。
5.告知タイムは最後に10分設けていますので、そこでお願いします。

※その他、基本的に主催者の指示に従っていただきますようあらかじめご了承お願いたします。


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国会議事堂前駅 藤村官房長官
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精神科医 (宮地達夫)
2012-06-16 18:17:44
米国政府は何をためらっているのか?2
そこで私はワシントンに行くことを決意しました。かつて国連で知り合った旧友の、退 役した米陸軍中将に会い、国際的な安全保障上、フクシマがいかに緊急の優先事項である か、それがどれほど米国の即時行動を必要とするものなのかを訴えることにしたのです。旧友の退役陸軍中将は私の意見に同意しました。彼もまた、フクシマについて、今すぐ、 行動が必要であることを非常にハッキリ、見てとったのです。同時にまた、関係するはず の当事者全員の動きが、どうしてまたこうも鈍いのかと当惑もしていました。事故からすでに1年と2ヵ月が過ぎ、米政府がなおもためらい、待ち続けていることは 不思議なことであります。4号機の査察は、優先されるべき国家安全保障上の問題です。 この14ヵ月の間、何事もなかったことは、ただただ幸運だった、に過ぎません。そして、 この重大な挑戦に立ち向かうかどうかは、あらゆるオピニオン・リーダーにとっての試金 石であります。しかし、今のところ、その挑戦に立ち向かってはいません。私はこれから の14ヵ月について、またも幸運に頼ることはできないと思っています。私はワシントンで、親愛なるボブ(ロバート)・アルヴァレズとも会い、数時間にわたって話し合いました。私は彼に、フクイチにおけるセシウム137の貯蔵量を算出してくれ たことに感謝しました。単純明快な数字で示してくれたおかげで、この問題に対し、一般 の人びとが関心を寄せるようになったからです。アルヴァレズ氏はこう言いました。フク シマの4号機には、チェルノブイリの10倍のセシウム137がある、というのは低い見 積もりだが、科学的な反論は浴びずに済む。チェルノブイリの50倍と言えるかも知れな い。ということは、フクシマ・ダイイチの核燃プール全体で、チェルノブイリの85倍の 放出量になるという推定にしても、過小評価に過ぎないと批判されることもあり得るわけ だ、と。そして彼――アルヴァレズは、4号機のセシウムがチェルノブイリの10倍であろうと 20倍であろうと、問題ではない、と言ったのです。とにかく4号機のセシウム137が 引き鉄となって、日本の国土の全域は避難ゾーンと化すことになるだろう。その強烈な放 射能は東アジアや北米に及び、放射性降下物は今後、数百年にわたって滞留し続けること になろう、と。彼は私にこう尋ねました。日本の指導者たちはこのことを理解しているだろうか、と。私の答えは「イエス」でした。彼らは頭ではたしかに理解している。ただし、現実的な 感覚としては理解していない。この5年間で6人目の野田首相には、東電以外の、独立し た査察チーム、および国際的な技術支援を求める決断を下すだけの政治な力はない、と。私はアルヴァレズに、日本がその第一歩を踏み出さないことを説明するためにワシント ンに来たのだと言いました。日本の指導部には自ら行動を開始し、政治的に生き残るだけ の力もなければ、次に来ることを思いわずらわず、最初の一歩を踏み出す勇気がない、と。
1990年に私たちが開いた「モスクワ・グローバル・フォーラム」のゲスト・スピー カー、ロバート・ソコロウ博士はプリンストン大学の教授(機械・航空工学専攻)です。 そのソコロウ博士が、2011年3月21日付けで、世界的な核問題専門誌、『核科学者報』 に、こんなエッセイを書いています。
私たちは何度も繰り返し、「アフターヒート(溶融核燃料の熾=おき)」というコンセ プトを説明しなければならない。熾とは消すことのできない火。そしてそれは、核分裂 の破片から今この瞬間に生まれ、数週間後にも生まれ、数ヵ月後にも生まれる熱。しか し、この熱はなんとしても取り除かなければならない。ジャーナリストたちは、この「ア フターヒート」というコンセプトを伝えるのに悪戦苦闘して来た。自分たちも、自分た ちが書いて伝えるべき相手の人のほとんど誰もが知らないコンセプトだからだ。ソコロウ博士の言うように、未知の出来事を前にした政治指導者たちに行動を取るよう に納得してもらうことは、たしかに、とても困難なことです。今回のフクシマの場合、総 選挙のサイクルではとても考えられない、史上空前の破局が提起されているわけですから。
同様に私は、外国の指導者たちに対して、何度も繰り返し、日本の野田首相はコンセン サスの作り手であって、リスクをとる人ではない、と説明しなければなりません。彼が、 この4号機核燃プール問題というチャレンジに向き合うことはないはずです。だとするならば、答えはひとつ。論理の帰結として、自ずと米国政府が唯一の行動可能 なプレーヤーになるわけですが、なぜ彼らがこの問題に沈黙を続けているか、私としては 理解に窮するところであります。
もしも仮に、この世界破局が現実のものになった時、世界の歴史書はこれをどう書き記 すことでしょう?
精神科医 (宮地達夫)
2012-06-16 18:31:32
福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者
無視され、死蔵された「原子力防災」の知見2012年05月31日(Thu) 烏賀陽 弘道フクシマの原発災害を取材するため、私が次に訪れたのは四国だ。愛媛県松山市である。それは私が『原子力防災─原子力リスクすべてと正しく向き合うために』という本に出合ったからだ。3.11後、原子力発電所事故に関する文献をあさっていて、この本を見つけて読んだとき、椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。

 福島第一原発事故、そのあとの住民の大量被曝など、原発災害すべてについて「そうならないためにはどうすればよいのか」という方法が細部に至るまで具体的に書かれていたからだ。逆に言えば「これだけの災害が予想できていたなら、なぜ住民を被曝から救えなかったのか」という疑問が心に焼き付いた。
 私がずっとフクシマ取材で「答えが見つからない」「答えを見つけたい」と思っている疑問は「なぜ、何万人もの住民が被曝するような深刻な事態になってしまったのか」「どうして彼らを避難させることができなかったのか」だ。だから「どんな避難計画があったのか」「どんな訓練をしてきたのか」を福島県や現地の市町村に聞いてまわってきた。その「調べるたびに分かった部分」を本欄を借りて報告している。ところが、その大きな疑問の大半に、この本は明快に答えていた。だから、現実に政府が取った対策が、いかに「とっくに予測されていたことすら回避できなかった幼稚極まるもの」だったかが分かった。
「ムラ」内部から指摘していた「防災」体制の欠陥
 てっきり3.11後に書かれた本なのだと思って「奥付」を見直してまたびっくりした。2007年1月とある。つまり、この本の著者は、事故の5年前に「フクシマ」を的確に予言していたことになる。
 一体著者は誰だと思った。小出裕章氏のような在野の研究者なのだろうか。それも違った。四国電力の元技術者であり、伊方原発にも勤務していたばかりでなく、原子力安全基盤機構にも在籍していた、と著者略歴にある。つまり「電力業界」「原子力ムラ」の人でないか。「ムラ」の内部にも、住民を原発災害から守るはずの「防災」態勢の欠陥を指摘していた人がいたのだ。
 そして、その知見は事故の5年も前に刊行され、共有されていた。しかも、特殊な専門書ではない。170ページ、1冊2100円。私はアマゾンで買った。
 ここまで分かっていたなら、電力業界・原子力ムラは一体何をしていたのだろう。政府はなぜこれだけの知見を踏まえた事故対策が取れなかったのだろう。どうしても、著者に会って話が聞きたいと思った。電力業界内部の人だから、断られるかもしれない。恐る恐る連絡を取った。ところが、携帯電話に出た男性は、その場で取材を快諾してくれた。私は東京から松山に向かう飛行機に飛び乗った。
全国の原発事故の対策システムを設計運用
 その著者は、松野元さんという。
 路面電車が走る道後温泉の街・松山の駅前で、松野さんと会った。松山市の出身。1967年、東大工学部電気工学科を卒業し、四国電力に入った。2004年に四国電力を定年退職したそうだ。柔和な紳士だった。駅前の喫茶店で向かい合った。仕事の内容を聞いてますますびっくりした。松野さんは、全国の原発事故の対策システムを設計運用する責任者だったのだ。原子力安全基盤機構(当時は原子力発電技術機構)の緊急時対策技術開発室長だった当時、「ERSS」(緊急時対策支援システム)の改良と実用化を担当したという。ERSSは、原発事故が起きたときに、原子炉の圧力や温度、放射性物質放出量の予測といったデータをオフサイトセンターや東京の関係部署に送る重要なシステムだ。
 話題になった「SPEEDI」が放射性雲の流れを警告する「口」なら、ERSSはそれと対になる原子炉の情報収集をする「目と耳」である。自然な流れとして、松野さんはERSSとSPEEDIの両方に精通している。
 また「原子力防災研修」の講師もしていたという。この研修には、原子力発電所の防災対策を「監督」する経産省の原子力防災専門官も参加する。つまり松野さんが書いた本は「教科書」であり、3.11で国は「教科書レベル」のテストにすら落第したということなのだ。ということは、松野さんが書き残した知見は、今も経産省や、その下にある原子力安全・保安院に受け継がれていなくてはならないはずなのだ。
 「なぜ住民を避難させることができなかったのか」という疑問の手前には「なぜSPEEDIのデータが住民の避難に使われなかったのか」という疑問がある。これまで本欄で見てきたように、SPEEDIが本来の機能を果たしていれば、3月15日に放射性雲が北西(南相馬市〜飯舘村)に流れることは予測できたはずであり、その住民に警告を出して避難させることができたはずだからだ。私はそうした疑問を松野さんに1つずつぶつけていった。松野さんの答えはいずれも明快であり、原子力災害を知り尽くした人にしかない説得力があった。
「15条通報」で住民避難が始まるはずだった
──当初、国は「原子炉が高温高圧になって温度計や圧力計が壊れたため、SPEEDIのデータは不正確だから公表しなかった」と説明していました。しかし「事故に備えたシステムが事故で壊れた」など矛盾した説明で、とうてい信用できませんでした。
 「率直に言って、たとえSPEEDIが作動していなくても、私なら事故の規模を5秒で予測して、避難の警告を出せると思います。『過酷事故』の定義には『全電源喪失事故』が含まれているのですから、プラントが停電になって情報が途絶する事態は当然想定されています」
 ここでもう、私は一発食らった気持ちだった。3.11の発生直後の印象から、原発事故は展開を予測することなど不可能だと思っていたからだ。
──どういうことでしょうか。

 「台風や雪崩と違って、原子力災害は100倍くらい正確に予測通りに動くんです」
──当初は福島第一原発から放出された放射性物質の量がよく分からなかったのではないのですか。それではどれくらい遠くまで逃げてよいのか分からないのではないのでしょうか。「そんなことはありません。総量など、正確に分からなくても、大体でいいんです」そう言って、松野さんは自著のページを繰った。そして「スリーマイル島事故」と「チェルノブイリ事故」で放出された希ガスの総量についての記述を探し出した。
 「スリーマイル島事故では、5かける10の16乗ベクレルのオーダーでした。チェルノブイリ事故では5かける10の18乗のオーダーです。ということは、福島第一原発事故ではとりあえず10の17乗ベクレルの規模を想定すればいい」「スリーマイル島事故では避難は10キロの範囲内でした。チェルノブイリでは30キロだった。ということは、福島第一原発事故ではその中間、22キロとか25キロ程度でしょう。とにかく逃がせばいいのです。私なら5秒で考えます。全交流電源を喪失したのですから、格納容器が壊れることを考えて、25時間以内に30キロの範囲の住人を逃がす」
──「全交流電源喪失」はどの時点で分かるのですか。どこから起算すればいいのですか。
 「簡単です。『原子力災害対策特別措置法』第15条に定められた通り、福島第一発電所が政府に『緊急事態の通報』をしています。3月11日の午後4時45分です。このときに格納容器が壊れることを想定しなくてはいけない。つまり放射性物質が外に漏れ出すことを考えなくてはいけない。ここからが『よーい、スタート』なのです」私はあっけにとられた。そういえばそうだ。法律はちゃんと「こうなったら周辺住民が逃げなくてはいけないような大事故ですよ」という基準を設けていて「そうなったら黙っていないで政府に知らせるのだよ」という電力会社への法的義務まで作っているのだ。「全交流電源喪失・冷却機能喪失で15条通報」イコール「格納容器の破損の恐れ」イコール「放射性物質の放出」なのだ。
 そして、それは同日午後2時46分の東日本大震災発生から、わずか1時間59分で来ていたのだ。すると、この後「全交流電源喪失〜放射性物質の放出」の間にある「メルトダウンがあったのか、なかったのか」という論争は、防災の観点からは、枝葉末節でしかないと分かる。
 「15条通報」があった時点で「住民を被曝から守る」=「原子力防災」は始まっていなくてはならなかったのだ。
原子炉を助けようとして住民のことを忘れていた?
 「甲状腺がんを防止するために子どもに安定ヨウ素剤を飲ませるのは、被曝から24時間以内でないと効果が急激に減ります。放射性物質は、風速10メートルと仮定して、1〜2時間で30キロ到達します。格納容器が壊れてから飲むのでは意味がない。『壊れそうだ』の時点で飲まないといけない」
 ところが、政府が原子力緊急事態宣言を出すのは午後7時3分である。2時間18分ほったらかしになったわけだ。これが痛い。「一刻を争う」という時間感覚が官邸にはなかったのではないか、と松野さんは指摘する。そういう文脈で見ると、発生から24時間経たないうちに「現地視察」に菅直人首相が出かけたことがいかに「ピントはずれ」であるかが分かる。首相官邸にいた班目春樹(原子力安全委員会)委員長は「情報が入ってこなかったので、総理に助言したくでもできなかった」と言っています。SPEEDIやERSSが作動していないなら、それも一理あるのではないですか。
 「いや、それは内科の医師が『内臓を見ていないから病気が診断できない』と言うようなものだ。中が分からなくても、原発災害は地震や台風より被害が予測できるものです」
 「もとより、正確な情報が上がってきていれば『専門家』は必要ないでしょう。『全交流電源喪失』という情報しかないから、その意味するところを説明できる専門家が必要だったのです。専門家なら、分からないなりに25時間を割り振って、SPEEDIの予測、避難や、安定ヨウ素剤の配布服用などの指示を出すべきだったのです」
 ひとこと説明を加えるなら、福島第一原発が全交流電源を失ったあと、首相官邸が必死になっていたのは「代わりの電源の用意」(電源車など)であって、住民の避難ではなかった。本欄でも報告したように、翌日3月12日午後3時前の段階で、原発から3キロの双葉厚生病院(双葉町)での避難すら完了せず、井戸川克隆町長を含む300人が1号機の水素爆発が噴き出した「死の灰」を浴びたことを思い出してほしい。
 「ERSSの結果が出てくるまでの間は、SPEEDIに1ベクレルを代入して計算することになっています。そのうえで風向きを見れば、避難すべき方向だけでも分かる。私なら10の17乗ベクレルを入れます。それで住民を逃がすべき範囲も分かる」どうして初動が遅れたのでしょうか。
 「地震で送電線が倒れても、津波が来るまでの1時間弱は非常用ディーゼル発電機が動いていたはずです。そこで東京にあるERSSは自動起動していたはずだ。このとき原発にはまだ電源があったので、予測計算はまだ正常に進展する結果を示していたでしょう。しかし、ERSSの担当者が、非常用ディーゼル発電機からの電源だけで原子炉が正常を保っている危うさを認識していれば、さらに『ディーゼル発電機も故障するかもしれない』という『全電源喪失』を想定した予測計算をしたと思います。この計算も30分でできる。私がいた時はこのような先を読んだ予測計算も訓練でやっていた。原子力安全・保安院のERSS担当部署がそれをやらさなかったのではないか。この最初の津波が来るまでの1時間弱のロスが重大だったと思う」
──すべてが後手に回っているように思えます。なぜでしょう。「何とか廃炉を避けたいと思ったのでしょう。原子炉を助けようとして、住民のことを忘れていた。太平洋戦争末期に軍部が『戦果を挙げてから降伏しよう』とずるずる戦争を長引かせて国民を犠牲にしたのと似ています」廃炉
精神科医 (宮地達夫)
2012-06-16 18:34:33
Impact of the Fukushima Accident on US Nuclear Energy Industry
White Paper - Impact of the Fukushima Accident on US Nuclear Energy Industry.pdf
精神科医 (宮地達夫)
2012-06-16 20:23:20
米国政府は何をためらっているのか?1の部分が抜けたので追加しておきます
米国政府は何をためらっているのか?1
2012年6月11日 松村昭雄
(What Is the United States Government Waiting for? ) 大沼安史 訳
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1
福島第一原子力発電所4号機の倒壊により、世界はどのような破局に直面するか、世界 の科学者たちが次々に意見を述べ、それをネットで掲示する事態が続いています。そこで 発せられたメッセージはシンプルで明確なものです。日本政府が自ら、解決に動くことは ない。米国が前に踏み出すしかない――しかし、動きは、まだ何も出ていません。
村田光平・元スイス大使による、参議院公聴会での意を決した訴えと、ロバート・アル ヴァレズ氏による、フクシマにチェルノブイリ事故の実に85倍ものセシウム137があ るという、すでによく知られた推定値を紹介した本ブログの記事を、100万人もの日本 人が読んだと知って、私は驚きました。記事は世界176ヵ国の人びとによって読まれ、 村田大使とロバート・アルヴァレズ氏の警告は、多くの国々のネットや活字メディアで引 用されて来ています
しかし、こうした世界規模の懸念にもかかわらず、日本政府が、フクシマ・ダイイチで 高まる危険に取り組もうとしているとは到底、見受けられません。状況がいかに危険なも のかを伝えるため、私はこの4月、日本政府や自民党の指導者たちと会うべく、日本に飛 んだのです。村田大使と私は、官房長官の藤村氏と会いました。藤村長官は私たちの訴え を、4月30日のオバマ大統領とワシントンで会談する野田首相に、その出発前に伝える、 と確約して下さいました。
けれど、とても残念なことに、フクイチに対する独立した査察チームの派遣と、国際的 な技術支援を受けいれるアイデアは、公に語られることはありませんでした。
私はまた、日本の政治指導者の多くが、東電から何も聞かされていないため、世界破局 の恐れに気づいていないと聞いて、ショックを受けたのです。
私は彼らのものの考え方を、なかなか理解することができませんでした。フクシマ事故 が引き起こした結果を評価し、それに対処するのに誰が最もふさわしいかを判断するために、どうして日本の政治指導者たちは、ひとつのソース(それも明らかに、利害の衝突が 内在する)に頼っているのか? この近視眼の結果、日本の指導部は状況の像をハッキリ 見ることができず、日本の国と日本の人びとをどこに追いやろうとしているか理解できな くなっているのです。
フクシマ・ダイイチが、現時点において、科学者の誰もが解決策を持ち合わせていない 巨大な危険であり続けている理由を、ここで簡潔に述べたいと思います。
以下に掲げる事故がひとつでも起きたら、フクシマ・ダイイチの全域に対して深刻な危 険を及ぼします。
1.1、2、3号機では完璧な炉心溶融が起きています。日本の当局も、核燃料が圧力 容器の底を抜けてメルトスルーしている恐れを認めています。この結果、意図せざる再臨 界(連鎖反応の再開)、あるいは強烈な水蒸気爆発も起きかねないとの観測も出ています。 そのどちらが起きても、環境に対する放射性物質の大放出を引き起こしかねません。
2.1号機と3号機からは、とくに強烈な放射能が発生しており、近寄れない場所にな っています。このため、フクシマの事故発生以来、いまだに補強工事は行なわれていませ ん。強い余震の襲われた時、耐えることができるか、定かではありません。
3.損傷した各号機に、当座の措置として設置された冷却水の管は、瓦礫や破片の間を くぐり抜けています。防護されておらず、ダメージにはとても弱いものです。このため、 核燃料の過熱させる冷却システムの停止につながり、さらなる放射性物質の放出を伴う核 燃料の損傷、新たな水素爆発、あるいはジルコニウム火災や使用済み核燃料プールにおけ る溶融さえも引き起こしかねません。
4. 4号炉の建屋および骨格は重大な損傷を受けています。4号機使用済み核燃料プ ールは総重量1670トン、それが地上100フィート(30メートル)の高さにあり、 しかも外壁のひとつは外側に撓んでいるのです。もし、この4号機プールが倒壊したり水 が抜けたりしたら、強烈な放射能の照射で、原発敷地の全域が立ち入りできなくなります。 フクシマ・ダイイチには、全ての核燃プールを合わせると、チェルノブイリの85倍もの セシウム137が貯蔵されているのです。
以上、いずれの事態が起きても、フクシマ・ダイイチの全域に対して重大な結末をもた らし得るわけです。
日本政府は人びとの求めやメディアの圧力で、5月26日、環境相であり原発担当大臣 である細野豪志氏を4号機に派遣しました。細野氏は、半時間、4号機の仮設階段の上で 過ごしました。そして驚くなかれ、核燃プールの下支えは大丈夫なようだ、と断言したの です(かくして、私たちが言い続けてきた、独立した査察チームを入れよ、とのリクエス トは、たったの30分間で、ものの見事に達成されたわけです。ありがとう、日本!)。細 野大臣はまた、4号機は震度6の地震にも耐えられると記者会見で発言しました。大臣が どうしてこんなことを言ったか、私には理解できません。日本の地震学者たちが今後3年 以内に90%の確率で震度7の地震が日本で起きると予測していることは、私たちが警告 しているところであります。
細野大臣は、震度7の地震は想定外だと言い訳の道をつくっているのでしょうか?
日本の政府は、こうしたパフォーマンスを真に受けるほど、人びとは愚かであると考え ているのでしょうか? もしも彼らがそれほどに厚かましくあるのなら、それは恐らく、 日本のメディアは自分たちの思い通りに報道するものと心得ているからでしょう。これが もし、ありきたりのことであれば、私としても、政治的なパフォーマンスと見なし、無視 することができるかも知れません。しかし私たちはいま、人類がこれまで経験したことの ない世界破局について語り合っているのです。「腹立たしさ」そして「失望」という言葉に、 日ごと新たな意味が追加されています。

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