所得隠し:家電サイトの運営会社が1億5000万円
毎日新聞 2012年06月25日 10時52分(最終更新 06月25日 11時04分)
インターネット通販ショップを運営する「ストリーム」(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、大手電機メーカーから受け取ったリベートを巡って、11年1月期までの2年間で約1億5000万円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。同社は重加算税を含む約6000万円の追徴税額を支払った。
同社は「ECカレント」というサイトを運営し、家電、パソコン、生活用品などを販売している。同社によると、同社の連結売上高は12年1月期で約339億円。そのうち、同サイトでの売り上げは年間200億円を超えるという。
関係者によると、同社は提携する家電量販店を通じ、大手電機メーカーからのリベートを年間20億円以上受け取っていた。しかし、帳簿の金額を書き換え、実際に受け取った額より少なく申告していたという。
ストリーム管理本部は「家電業界のリベートという商慣習に不慣れで、経理処理を誤った。すでに修正申告し、納税を済ませた」とコメントした。【飯田和樹】