飲酒:「トライやる」先から失敬 中2、缶酎ハイで“酒盛り”−−三田 /兵庫
毎日新聞 2012年06月23日 地方版
三田市教委は22日、昨年実施した中学生の職業体験「トライやる・ウィーク」に参加した当時中学2年の男子生徒が、研修受け入れ先だった酒販店の倉庫から缶酎ハイ15本を無断で持ち帰り、同学年の友人ら計5人と飲酒していたと発表した。喫煙もしたという。市教委は事実を把握しながら、県警や県教委に連絡していなかった。
市教委によると、生徒は酒販店での研修を希望し、昨年5月30日〜6月3日に同店で研修。6月2、3日に倉庫から缶酎ハイ計15本を無断で持ち出した。生徒は3日夕、友人宅に5人で集まり、約3時間、酎ハイを飲み、喫煙もしたという。別の生徒が帰宅後、酒とたばこのにおいがしたため、飲酒と喫煙が発覚。家族が中学校に連絡し、酎ハイの無断持ち出しも分かった。
中学校と市教委は、酒販店に謝罪したが、県警や県教委には報告しなかった。大沢洋一教育長は「事象の重大さの認識が不十分だった。地域の信頼を損ない、おわび申し上げる」とコメントした。【森本宗明】
〔阪神版〕