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【プロ野球】

坂本 ヤク除け打 ハラハラ巨人 負け越し回避

2012年6月25日 紙面から

◇巨人3−3ヤクルト

巨人−ヤクルト 10回裏1死三塁、中前に同点打を放った坂本=東京ドームで(北村彰撮影)

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 延長11回で引き分けた。巨人の杉内、ヤクルトの石川がともに粘り強く投げた。2−2の延長10回、ヤクルトはミレッジの8号ソロで勝ち越した。しかし巨人はその裏に長野の二塁打などで1死三塁として坂本の適時打で追い付いた。

 ダブルショックを食い止めた。延長10回に勝ち越しを許した巨人が坂本の適時打で追いつき、ドローに持ち込んだ。原監督のスキャンダル報道があった直後の3連戦は1勝1敗1分け。指揮官も「向こうのクローザーからよく1点を取った」と粘り腰を称えた。

 “Gの枢軸”を担う若武者が敗色ムードを押し返した。ツバメの守護神バーネットから先頭の長野が右翼線二塁打で出塁すると、藤村がバントを決めて1死三塁。続く坂本が6球目のカットボールを中前に弾き返した。「負けていたら(勝ち越しを許した西村)健太朗さんも厳しくなる。1点を取ることができて良かった」。ここ一番での勝負強さを見せた坂本も安どの表情だ。

 勝つチャンスも、負ける危険もあった。岡崎ヘッドコーチは「引き分けっていうのは微妙だね」と苦笑いしたが、苦手の左腕3枚をぶつけてきたヤクルト相手の負け越しを回避できたことは意味がある。原監督が過去の女性問題を理由として2006年に男2人組から要求された1億円を支払っていた事実が20日に表面化。その直後のリーグ戦再開でつまづいてしまえば、交流戦優勝の勢いがそがれてしまう可能性もあった。

 前日に白石オーナーから続投を伝えられた原監督は「私にできることをやるだけ。全力で戦い、チームを守るだけです」とペナントに集中する決意を強調した。傷を最小限に食い止め、まずはひと安心。26日の広島戦から再発進する。 (井上学)

 

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