[事例] 北欧雑貨と食器のEC「クラシコム」のコンテンツマーケティングが巧み

2012/06/24
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クラシコムのコンテンツマーケティングが巧みだ!」という話を聞いたので取り上げてみます。


ストーリーで商品の魅力を伝える特集コンテンツ

クラシコムは北欧の雑貨屋インテリアを扱うECサイト。やっている事業はそれほど特殊ではないですが、サイトのコンテンツはものすごく作り込まれています。


特に「特集」コンテンツは、読み物として楽しめる雑誌記事レベルのクオリティとなっています。単なる商品紹介ではなく、ちゃんとストーリーを提供している、ということですね。例えば下記の記事など。

【連載・お宅訪問 | スタッフ齋藤編 】第1話:お気に入りがひしめく、ダイニングルーム。

文章や写真のクオリティが高いのはもちろんのこと、見出しを画像で作るなど、細かい部分まで配慮が見られます。こういう細部へのこだわりって、全体の雰囲気につながるので大切です。

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特集は多数用意されており、一覧で見ることができます。

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サイト全体を通して、雑誌のようなイメージを抱かせるコンテンツデザインとなっています。単なるウェブ制作のプロというよりは、「編集」のプロが関わっているような印象を受けます。


企業内に編集部を作る

Ginzametricsのセミナーに出席して改めて感じましたが、いわゆる「コンテンツマーケティング」は、これから一般的になっていくでしょう。ウェブマーケティングの当然の帰結点のように思えます。

例えばOhmyGlassesはライター16人体制で、ひたすらコンテンツを制作しているとか。編集体制は詳しく存じ上げませんが、コンテンツの質、トーン・マナーを保つ仕組みをうまく作り上げているのでしょう。

2年半ほど前の記事で「ブランド・ジャーナリズム」という言葉を紹介しましたが、まさに「企業内に編集部を作ること」はますます重要になっていくのでしょう。

続いて神原氏は、米国企業では優れたコンテンツを作る上でどういった体制をとっているのかという質問をスコット氏に投げかけた。スコット氏は、「企業内に編集部を作ることを推奨している」と返答。「マーケティング畑の人は、製品を売ることに必死になってしまう。興味深いコンテンツを作るにはそういった考えを排除してコンテンツ制作に取り組める人材、例えばテレビ、新聞、雑誌などに勤めてきたジャーナリストを雇うべきだ」と持論を述べた。

ソーシャルメディア時代のマーケティングとPRのルールとは


僕も仕事の中で、コンテンツ制作・編集の仕事が如実に増えています。ソーシャルメディア活用は一段落してますね。最近は社内にライターを育てる手伝いなんかも少しずつ仕事の中に入ってきています。ブロガーにとっては良い時代が来ているなぁ、と実感しています。格言通り、ペンは強いです。


今日の記事のテーマに関心があるなら、こちらは必読です(書評)。