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バンクオブアメリカ・メリルリンチの債券ストラテジスト、大﨑秀一氏(東京在勤)は、外国人投資家が価格に対してより強い影響力を持つようになった今、財政の失策に対する積極的な「チェック」役を果たすようになるかもしれないと言う。
財務省で国債管理政策を担当する野田恒平氏は、新たな需要源は理論上は良いことだが、リスクも伴うと認める。「外国人の参加率の上昇が、外因性の要因が日本国債市場に持ち込まれるリスクを高めることは否定しない」と同氏は言う。
外国人の買いで価格が上昇したのなら・・・
もちろん、市場には多くの安定化要因がある。支援姿勢を強める日銀に加え、銀行は預金と融資の大きな溝を埋めるために国債を買い続けなければならない。
だが、外国人投資家が価格を上昇させたのだとすれば(野村によると、ファンダメンタルズ=経済の基礎的条件=だけからすると、日本国債の利回りは現行水準より20~30bp高くあるべきだという)、彼らは同じくらい容易に価格を再び下落させることもできるはずだ。
By Ben McLannahan
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