話はちょっと前後する
だって昔の話しだし
俺の記憶が曲がりまくってる事だってあるんだよ!!
って事でBASE HEADSはまだ3人だった頃にタイムスリップする(笑)
BoAのツアーが終わって少ししてからアメリカに一ヶ月位行った
trfのSAMさんもちょうど時期が重なって、一緒にNYの街を探索したの覚えてる
ブロードウェイの作品って1つ見るのに大体$100位するんだけど金ない俺を見かねてSAMさんが「KEITA、これは絶対みた方が良いぞ」「これは出世払いで良いから」みたいな事言ってくれて沢山連れてってくれた
ダンサーだったら誰でも憧れるELITE FORCEのLINKとも合わせてくれて一緒にハングアウトしたりもした
その時NYのラジオを制覇してたのはBUSTA RHYMES「LIGHT YOUR ASS ON FIRE」
ダンサー的にど真ん中のラッパーだったBUSTAがファレルとやった凄まじく躍れる曲
日本帰ったら絶対使おうって思ってた
そして何より凄まじいカルチャーショックを受けた曲
BEYONCE’ feat JAY-Z「CRAZY IN LOVE」
ブルックリンでも、もちろんマンハッタンでも
どのお店入っても、どのラジオプレイでも街中そればっかり流れてたし
でも一番凄かったのがPVでJAY-Zがアーミーテイストなファッションしてるんだけど
PV公開された直後からSHOPが迷彩一色になった
街歩いてる奴もミリタリーだらけだった
ショーで使う為に色んなアンテナ立ててた時だったし、これだって思ったね!!
帰国後、PRIME TIMEとかCHEW君とかプロシードってクルーのケンを入れたPLAYER’S INCってクルーを作ったりしてたね
アメリカ行って感じたり手に入れた物をフル活用して爆発してたな!!
そん時初めて大阪でショーやってバッチリ決めてたしマジで一番だと思ってた
平井堅とか安室奈美恵の別名のSUITE CHICだったりをやりつつ
MINMIちゃんのMVをKENKEN、A-VEと俺、あとHIPNOTIC BOOGIEのMASAKI君とやったりもしてた
「ANOTHER WORLD」って曲
そん時初めて大阪のVENOMとも共演したな
日本のレゲエがどんどんメジャーに進出てた頃だった
それから
「TOKYO FLAVA」ってイベントをオーガナイザー2人と俺でやったりしてた
場所は今のO-EAST
当時はON AIR EASTって呼ばれてた
出演者は2チームだけ
女2チーム、男1チーム
女はMIHO BROWNを中心にしたチームとVENOMを大阪から呼んだりした
男はPLAYER’S INCだけ
あとはDJだけ
それで満員にしたんだぜっ
それに今では普通になってるかもしれないけどDANCEイベントってレベルで初めてSETを組んでみたり
幕が閉まってる所から演出っぽいスタートしてみたり
バリバリのブランニューのHIP HOPとDANCE CLASSICをMIXしてみたり
どんどん先に突き進んでたね
そうそう
その時のオーガナイザーと知り合ったのはちょっとした曰く付きなんだよね
渋谷のあるクラブで
俺の大好きなDJが回している最中
外人が我が物顔でフロアーに現れた訳さ
んで
そのDJに向かってあれこれ指示し始めててさ
多分「俺の好きな曲かけろ」っとか
「MIC握らせろ」っとか
DJが拒否したらいきなりぶん殴りやがったんだ
だから周りに居た仲間と速攻飛びかかってやった
ちょっとした乱闘みたいになってPARTYは終わったんだけど
今でもあれは後味悪い
その後、俺はそんなの忘れてたんだけどさ
そのクラブに遊びにいった時バウンサーみたいなゴツい奴とヒョロっとした2人組が俺に近づいて来たんだよね
そいつらはBASE HEADSの事はもちろん知ってたけど
その乱闘の時あの場に居たらしいんだよね
んで、その様子を見ていて「この人とイベントやる」って決めたらしい(笑)
かなり無茶な思いつきだな!!
そんな良く分からない出会いからだったけどイベントは大成功だった!!
俺等まだ23歳とかだったけど、とにかくハングリーだったし、エネルギッシュな23歳だったと思うね
まぁ、そんなこんなでBASE HEADSを基本としつつも色んな経験をして
前回の続きになる
このへんでBASE HEADSは5人になるんだったよ(笑)
5人になった俺等はショーに出るだけで飽き足らずイベントを主催してみるかってテンションにもなってみる
自分達の自分達による自分達の為のイベント
場所はHARLEMでやった
HARLEMは今も昔も変わらずマジで特別な場所
そのステージに上がる事に憧れて
俺等のやりたい事をそこで実現させてもらって来た
滅茶苦茶大事な場所
簡単にステージに上がれた訳ではなかったから
思い入れはとても強い
そして俺等は1つ憧れていた事がある
今ではステージで躍るって言うのが当たり前の事になってるかもしれないけど当時はまだステージが組まれない事も沢山あった
だからフロアーにスペースを作って躍るって言うスタイルが結構主流だった
HIP HOP JUNKIES
MISIA DANCERS
BABY NAIL
みんなHARLEMのステージではなくフロアーで躍っていた
凄まじく
凄まじく
凄まじく格好良かった
今でも脳裏に残ってる
どんなに練習を重ねたってあの頃の彼等には届かない
ってそんな風に思わせる位
だから俺等も自分達のイベントはステージではなくフロアーで躍りたいってリクエストをHARLEMに出した
んでSUPER BASE HEADSって言う意味分からないコンセプトを作ってみた(笑)
BASE HEADSそれぞれ5人のカラーを最大限に引き出すべく
GENには今はTOKYO KIDSになったMAIKOとJAZZ DRAGってチームで活動してたNABEをfeatさせた
MAIKOはGENの彼女役みたいな感じで
NABEは何故かみつばちハッチみたいな格好させられてた(笑)
RYOにはNAZUKIとQUEEN MOBってチームのTOKUちゃんをfeatしてマイケルとMCハマーで振付けさせた
俺は1人だけ格好付けシーンをもらった(笑)
PRIME TIMEのSONNYとGEORGEをfeatしてJA RULEとかSNOOPで普通にHIPHOPだった
んでKENKENはアルティメットサークルからSHI-GEとKATSUをfeatしてB-BOYセクションにした
最後のA-VEちゃんはZOMBIE KIDSからTAKASHI、PRIME TIMEからYU-KIを入れてレゲエセクションにした
そんな風にしてイベントもショーもコンセプトに乗っ取って自分達色のエンターテイメントってのにこだわりだした
この時から俺等は5人の個性っていうのに凄く強いこだわりを持つ様になる
それは個性派集団っていう良い方向に向かうときもあれば
全然まとまりのない集団って言う悪い方向に向かうときもあった
とにかくジャンルの違う音楽やダンスやファッションをたった数分間に詰め込むのは
楽しかった反面、当時の俺等の力量では中々難しい物があった
順風満帆に進んでいく様かのように見えていたのに…
その時間はあんまり長く続かなかった
(続く)