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多賀城の幼稚園 国の補助金不正受給容疑 園長ら2人逮捕

 東日本大震災の復旧事業で国の補助金を不正受給したとして、宮城県警暴力団対策課と塩釜署は23日、補助金適正化法違反の疑いで、多賀城市新田の私立「せいがん幼稚園」園長、鈴木雄士(50)=宮城県利府町青葉台3丁目=、同園理事で自称不動産仲介業、松竹義照(56)=仙台市青葉区一番町1丁目=の両容疑者を逮捕した。
 逮捕容疑は共謀し、昨年7〜8月、文部科学省の震災復旧事業で、被災した幼稚園舎と併設するホールの工事費を約2倍の約1300万円に水増しした見積書や、うその事業計画書を宮城県を通じて提出。1月31日と4月24日の2回、同省から補助金計約658万円を不正に受け取った疑い。
 県警によると、鈴木容疑者は容疑を認めているが、松竹容疑者は「不正はしていない」と容疑を否認している。
 事業は私立学校が被災した場合、施設復旧費の半額を補助する制度。県警は見積書を作った建設関連会社の関与も調べる。
 捜査関係者などによると、せいがん幼稚園を経営する学校法人は2006年2月に新園舎を完成させたが、その際の過剰な借り入れなどが影響し、経営難が続いていたという。
 県警によると、震災に関連し、補助金適正化法違反容疑で立件するのは宮城県内で初めて。


2012年06月24日日曜日


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