NHK宮城県のニュース 仙台放送局
被災地の綿が原料 製品販売
津波の被害を受けた沿岸の田んぼで、米の代わりにつくられた綿を原料にしたポロシャツなどを販売する催しが仙台市で開かれました。この催しは、東日本大震災の津波で被害を受けた沿岸の農家や東京のアパレルメーカーなど６１の企業や団体などで作る「東北コットンプロジェクト」が開きました。仙台市や名取市の沿岸では、津波による塩害で稲作が難しくなったため、アパレルメーカーや紡績会社が農家に呼びかけて、去年５月から塩分に強い綿花の栽培を始め、８０キロの綿が収穫されました。２４日はこの綿を使ったポロシャツやジーンズなどがＪＲ仙台駅近くの商業ビルで販売され、多くの買い物客が買い求めていました。ハンドタオルなどを買った３０代の男性は「とても手触りがよかったので、購入しました。復興の力になれればと思います」と話していました。
このプロジェクトでは、収穫された綿を市場より高く買い取って商品化しており、東京や大阪などのデパートやインターネットでも販売して、収益は被災地の農業支援に充てるということです。
06月24日 19時08分
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