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被災地で栽培の綿製品を販売
6月23日 17時49分

被災地で栽培の綿製品を販売
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東日本大震災の被災地の農業を支援しようと、津波の被害を受けた田んぼで、コメの代わりに作られた綿を使った衣料品の販売が始まり、東京・港区では生産農家がモデルになってPRしました。

この催しは、東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県沿岸の農家や、東京のアパレルメーカーなど、61の企業や団体などで作る「東北コットンプロジェクト」が初めて開きました。
仙台市や名取市の沿岸では、津波による塩害で稲作が難しくなったため、アパレルメーカーや紡績会社が農家に呼びかけて、去年5月から塩分に強い綿花の栽培を始め、80キロの綿が収穫されました。
23日からこの綿を使ったポロシャツやジーンズ、ストールなど4種類の製品の販売が始まり、東京・港区の会場には大勢の買い物客が訪れました。
会場ではファッションショーも開かれ、ポロシャツやジーンズを身に着けた生産農家がモデルになり、訪れた人たちの前でポーズをとって、製品をPRしていました。
このプロジェクトでは、収穫された綿を市場より高く買い取って商品化しており、小売店やインターネットで販売して、収益は被災地の農業支援に充てるということです。
ショーに臨んだ農家の佐藤富志雄さんは、「ポロシャツは軽くて着心地がいいです。綿と出会って勇気づけられ、頑張る力をもらいました。心のこもった製品だと多くの人に知ってほしいと思います」と話していました。

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