ひばりさん命日 復興の思い新たに

6月24日 14時48分

２４日は、戦後歌謡界の女王と呼ばれ、平成元年に５２歳で亡くなった美空ひばりさんの命日です。ヒット曲「みだれ髪」のモチーフになった福島県いわき市の塩屋埼灯台の周辺は、去年３月の津波で大きな被害を受けましたが、被害を免れた歌碑とひばりさんの遺影碑の前には大勢のファンが訪れ、復興への思いを新たにしていました。

「みだれ髪」のモチーフとなったいわき市の塩屋埼灯台の周辺は、津波で海水浴場や民宿などが壊滅的な被害を受けましが、歌を記念して建てられた歌碑や、ひばりさんの遺影碑は被害を逃れました。震災のあと、ひばりさんのファンや観光客も徐々に戻り、命日の２４日は大勢の人が訪れ、ひばりさんをしのぶとともに復興への思いを新たにしていました。
このうち大阪から訪れた女性は「命日なので花束を持って夜行バスで駆けつけました」と話していました。
また、地元で民宿や売店などを営んでいて津波の被害に遭った人たち２０人余りが、避難先から集まり、観光地の再生を誓っていました。
「塩屋埼薄磯観光組合」の鈴木幸長組合長は「今も大勢のファンに慕われるひばりさんに感謝するとともに復興への思いを託して献花しました」と話していました。