逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

(続)人間は月に行ってない 大学生の2/3

2012年06月24日 | アポロ11号・宇宙開発

砂煙を上げ爆走するアポロ17号月面車(ルナビークル)

これはNASAの公式ホームページの映像なのですが、現在の最新の知見では幾つもの間違いが含まれています。
月面ですが誕生以来45億年もの長い間の太陽風や宇宙線、日向と日陰、昼と夜とのプラス125度からマイナス170度、最低ではマイナス240度にもなる温度変化で岩石の劣化が極限まで進んでいる。
岩石が風化した今では月面全体が隕石の衝突で舞い上がった細かい砂粒のレゴリス(regolith)に一面覆われていて、深い場所では数十メートルにもおよぶ。
半世紀前のアポロ計画の当時は記事上↑に示したNASAの写真のように、月面はゴツゴツした岩が剥き出しの世界とのイメージだったのですが、実は月は全面が『砂の世界』だったのです。
全面が微小な『砂だけの世界』なので、最新のLRO月面写真のようなクレーターの凹みはあるが一箇所も出っぱった(凸)部分が無い、石ころ一つ落ちていない(地球の砂漠地帯とは違いすぎる)不思議な光景が生まれたのです。
最新の6月22日のナショナルジオグラフィック ニュースによると、オーストラリアのクイーンズランド工科大学は1970年に月から試料を持ち帰ったソビエト連邦の無人探査機、ルナ16号が収集したガラス質の泡を特別なタイプのX線顕微鏡分析。
直径約100ミクロンの粒子でも、月面に衝突すると、その衝撃で月の岩の一部が融解し、ガラス質の泡が形成される。
地球上では、通常こうした泡の内部には気体が入っているものだが、月の場合は『見たこともないようなナノサイズのガラス質微粒子が多孔質の網の目のように結びつき、泡の内部全体に広がっていた』。
ソ連のルナ無人月探査機は合計で二百数十グラムのレゴリスを持ち帰った。
ところがアポロで持ち帰られた総重量382kgにも及ぶ膨大な月の石(最大のものはアポロ16号の11kgの岩石)は、地球上に広く存在する玄武岩と同一であり、検査しても見かけも特性もまったく違いがなかったのです。

『時間が経てば、歴史が書き換えられる』

一種の歴史修正主義なのか、アポロ11号月着陸から43年が経ちましたが、この話は太平洋戦争の証言を得る話に似ている。
敗戦後に半世紀が経過して、戦争経験者からの正しい証言を得ようと研究者が聞き取り調査を行うのですが、1対8対1の不思議な法則があるのですね。
1割の人は当時の自分の経験した事柄と、その後に知った知識や経験を、明確に区別していて客観的に誠実に正直に語ろうとするのですが、反対側の1割の人々はまったく正直でない。
意識的に自分にとって都合の良い方向に事実を偽って語るわけです。
残りの8割がこの中間であり、当時の記憶と事後の知識との境界がはっきりせず曖昧であり、混乱している。
半世紀も立てば今の様な極端な日本社会の右傾化がなくても、多くの人々は記憶が曖昧になるので、自分に都合の良い方向に歴史を捻じ曲げる歴史修正主義が生まれる素地が出来上がる。
ですから半世紀近く前の記憶と、その後の知識が混同していない1割の少数派は貴重なのです。
当時は、宇宙開発では常にアメリカはソ連の後塵を拝していた。
これは月探査でもまったく同じでアポロ11号の3年前の1966年にソ連はルナ9号の月面到達とルナ10号での月周回軌道に成功していたが、アメリカはこの時点では何れも成功していない。
ところがソ連に遅れをとったアメリカですが、3年後の1969年にぶっつけ本番でアポロ11号で有人での月着陸を強行し、そこからの無事帰還に成功させているのです。
そして突然止めて仕舞う。以後は一切の感心を失う。
アポロ11号は、それ以前のソ連との宇宙競争の成り行きから考えれば、何とも取ってつけたようなとんでもなく段違い、未曾有の成功例なのですが、折角月まで人類が行ったにも係わらず、アポロ11号で判明した新しい知見が何一つ無い。
普通はこの逆です。
アムンゼンとスコットの南極点到達競争では、それまで知られていなかった新しい発見とか知識が数多く見つかっているのです。
スコット隊の全滅の悲劇の原因ですが、行きしなにデポした食料や燃料を低温でのはんだの劣化現象で失ったことが大きく影響している。しかしそれ以前では誰も知らなかったので何の対策も施されずイギリス隊全員が命を失う。
アポロですが、何らの新しい知見も無いかわりに、新しい疑問も生まれなかった。
こういった探検の成功では新たな難問が次々生まれてしまうのですよ。
だからこれ等の探検旅行を契機に、科学が発展してきたのです。
アメリカの宇宙開発に付随して数々の新しい発明発見が行われたが、アポロ計画に関しては酷いピンボケビデオと、それとは対照的な鮮明画像の静止画(写真)が残された程度に止まっている。

『観光旅行としてのNASAのアポロ映像』

アポロ月着陸の成功では、それまで月について知られていたこと(当時の知識)が『矢張り本当だった』となっただけ。
これは探検家により初めての極地探査よりも、新婚旅行とかお馬鹿なOLの初めての海外旅行に近い話ですよ。
アポロ11号成功後直ぐに日本や欧州の同盟国に月の石を配り歩いた話も、田舎ものが初めてのハワイ旅行でご近所に土産のマカデミアンナッツのチョコレートを配る話に似ている。
しかもアポロ11号の月の石には木の化石まで混じる偽物だったのですから目も当てられないお粗末さ。
沢山残されているアポロの映像の特徴ですが、新婚流行でハワイを観光旅行した新婚さんにそっくりですよ。
お互いを映しあった『人物の映像』がメインで肝心の現地の風景の写真は単なる背景程度の添え物なのです。
これは局地探検とか登山の初登頂の記録写真とは正反対。これ等は観光旅行とは違い、人間の方が添え物の背景程度であり、山自体の『風景』の方がメインなのです。
初登頂に成功した証拠して残すのが山頂からの360度のパノラマ写真なのですが、アポロではパノラマ写真も一応はあるが添え物でありメインではないので、ほとんどの人はその存在を知らない。
アポロ飛行士の態度ですが、何から何まで観光客のまねであり、到底命がけの探検家には見えません。
アポロの残された映像とは、誰でもが良く知っている場所(メジャーな観光名所)に『私は確実に、間違いなく行きました』と無関係な第三者に証明する為の写真です。
初めての月旅行ではなくて、これが初めてのハワイ旅行でも、あんなピンボケで背景が不鮮明では第三者から『見栄を張るための法螺話ではないか』と疑われるでしょう。
アポロ映像ですが地球の砂漠地帯なら何処にもある光景で、まったく違いが無い。
ピンボケでないアポロの静止画ですが、例えるなハワイ旅行の証拠写真が、何処にでもある砂浜で戯れる写真だけで、ワイキキ海岸なのか熱海の海岸なのか区別のつけようが無い。あれでは同じ写真は地元でも十分撮れるのです。
ところが月の今知られている『真実の月面』は大違いで、アポロにあるような剥き出しの岩石など一つもないことがLROの最新映像で判明している。
アポロ月着陸映像ですが残念ながら真実は無いことが判明しているので、これは世間に対して見栄を張るための法螺話の類ですね。

『稀代の策士との、ニクソン大統領の悪い評判』

『アポロ計画の成功は、全ては、1961年5月25日のケネディ大統領の演説に始まり・・』と今の世界の人々が信じているところが可笑しすぎるのです。
事実はアポロの月着陸ですが最初から最後まで全てがニクソン大統領の時代で、本当ならニクソン一人の功績ですよ。
アポロ11号の時期はケネディ大統領の時代とは無関係ですが、必ず一番世間から好感を持たれている(歴代大統領で使用度が一番高い)ケネディとセットで語られるのです。
今まで(昔も今も)アポロとニクソンが同時に語られることは、絶対と言ってよいほど無いのです。
これは後に、ニクソンが偽証で弾劾され失脚したので、名前が消されたのではなくて、実は半世紀前のアポロ11号〜17号成功していたニクソンの現役大統領の時代全てに共通する話なのです。
現職大統領のニクソンですが、アポロでは自分は黒子に徹して決して表には出たがらない。
人類最初のアポロ月着陸の功績は、全て自分の天敵ともいえるケネディ一人に譲ると言う、人一倍目立ちたがりやの政治家としては前代未聞、信じられない謙虚さ。
この不思議ですが、何かの隠された思惑がニクソンにはあったと考える方が辻褄が合う。
まあしかし、今の策士中の策士との人物評が定着してしまった現在社会では、『ケネディのアポロ』なら信用置けそうですが、『ニクソンのアポロ計画』なら途端に胡散臭い話に聞こえるから面白いですね。
しかし、現実のアポロの成功から撤退まで、全てに策士のニクソンが関係している。
アメリカのアポロの月着陸成功とは、『米国のステータス・クオ確立』というよりも、単にマスコミのニュース枠には一定の限界があり、事件自体はなんでも良いのだが何かの騒動で、大きく世間の注目を集めることが出来れば、その分隠したいニュースの割合は小さくなるので、不都合な真実を目立たなくすることが出来る煙幕としての効果がある。
耐震偽装での大騒動の真っ最中に起きた、ホリエモン逮捕みたいな話ですね。
昔の日本とか旧ソ連などは不都合な情報は発禁処分にして隠したのですが、これでは知的水準の高い層では隠蔽工作が丸見えなのです。
最新のアメリカ型は、知られたくない悪い情報は発禁ではなくて情報の洪水で隠す方法が取られている。
そして世界一の情報・宣伝力を持っているのはアメリカです。
半世紀前のアポロの映像は最新のLROの写真から判断して、ほぼ100%偽者であると断定してよいと思いますが、『実は成功していた』が実物映像が、それ以前のアポロ11号などと違いすぎる(今までの偽装が暴かれる)ので隠した可能性ですが、これは可能性として低すぎてほぼゼロでしょう。
アポロがNASAの発表のとおり月面有人着陸成功していたらですが、これは世間からインチキ臭いと思われている『福島第一原発事故が収束した』との野田内閣の発表が『実は正しかった』に、匹敵します。
しかし福島第一原発が現在の時点で安全に無事収束している可能性は残念ながらほぼゼロですね。

ジャンル:
政治
キーワード
アポロ計画 歴史修正主義 パノラマ写真 ケネディ大統領 太平洋戦争 月周回軌道 不都合な真実 福島第一原発 ルナ16号 オーストラリア
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いろいろ5 (STATION-α)
2012-06-25 00:03:41
まず「砂煙を上げ爆走するアポロ17号月面車(ルナビークル)」に間違いがあります。
この画像や動画は17号ではありません。

>半世紀前のアポロ計画の当時は記事上↑に示したNASAの写真のように、月面はゴツゴツした岩が剥き出しの世界とのイメージだったのですが、
>実は月は全面が『砂の世界』だったのです。
>全面が微小な『砂だけの世界』なので、最新のLRO月面写真のようなクレーターの凹みはあるが一箇所も出っぱった(凸)部分が無い、石ころ
>一つ落ちていない(地球の砂漠地帯とは違いすぎる)不思議な光景が生まれたのです。
LROのカメラLROCの解像度は50cm。17号の高解像画像時は高度を下げていたので25cm。
この25cmが1ピクセルの点になります。また、そこに何かあると判別するには、最低でも25cm以上の大きさで、且つ光を反射するか影が付く必要があります。
でないと1ピクセル以上として判別出来ません。これはクレーターについても同じです。
さて月着陸船周辺の目安とするフッドパット(足の先のお椀状もの・地表に近い方が解りやすいので)の大きさが
APOLLO EXPERIENCE REPORT LUNAR MODULE LANDING GEAR SUBSYSTEM(Report Date June 1972)
http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/19720018253_1972018253.pdf
の57枚目から直径37inchと解ります。おおよそ93cm。高解像画像時の25cmならフッドパッドの四分の一です。
これを鑑みて例えば17号LMの360度PAN写真を見ると、
http://www.hq.nasa.gov/alsj/a17/a17pan1174743.jpg
http://www.hq.nasa.gov/alsj/a17/a17pan1410123.jpg
25cm以上かつ形の解りそうな岩は着陸船周辺には少なく、むしろそれ以下の物が多いことが分かります。

>最新の6月22日のナショナルジオグラフィック ニュースによると、オーストラリアのクイーンズランド工科大学は1970年に月から試料を持ち帰った
>ソビエト連邦の無人探査機、ルナ16号が収集したガラス質の泡を特別なタイプのX線顕微鏡分析。
記事を引用するなら、元記事のURLを貼るべきです。それがマナー。
月の砂の謎、ナノ粒子モデルで解明?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120622002&expand&source=gnews

>ところがアポロで持ち帰られた総重量382kgにも及ぶ膨大な月の石(最大のものはアポロ16号の11kgの岩石)は、地球上に広く存在する玄武岩と
>同一であり、検査しても見かけも特性もまったく違いがなかったのです。
違いますよ。玄武岩に付いてなら自分が知っている範囲だけですが、
月の海から採取され、その年代測定により海を形成した火成活動は少なくとも約32-38億年前である
概ね鉄やチタンが多く、アルカリ成分、特にナトリウムに乏しい
水を含まない
(後に1トンの内1グラム程度存在する事が解るが、新たな解析法や精度の上昇でもって解った事。同様の事は、より遠方の銀河や系外惑星の発見など
でも起こっている)
これらはアポロ計画で新たに得られた知見でもある

>半世紀も立てば今の様な極端な日本社会の右傾化がなくても、多くの人々は記憶が曖昧になるので、自分に都合の良い方向に歴史を捻じ曲げる
>歴史修正主義が生まれる素地が出来上がる。
>意識的に自分にとって都合の良い方向に事実を偽って語るわけです。
宗純の記憶を証明出来るものはありますか?
でなければ、宗純さんの話も
>残りの8割がこの中間であり、当時の記憶と事後の知識との境界がはっきりせず曖昧であり、混乱している。
中の一つでしかありません。「意識的に自分にとって都合の良い方向に事実を偽って」いるのかもしれませんよ。


>これは月探査でもまったく同じでアポロ11号の3年前の1966年にソ連はルナ9号の月面到達とルナ10号での月周回軌道に成功していたが、
>アメリカはこの時点では何れも成功していない。
>ところがソ連に遅れをとったアメリカですが、3年後の1969年にぶっつけ本番でアポロ11号で有人での月着陸を強行し、そこからの無事帰還に
>成功させているのです。
アポロ8号や10号など、11号以前の機体や、ルナ・オービタ、レンジャー、サーベイヤの事は書かなくていいのですか?


>沢山残されているアポロの映像の特徴ですが、新婚流行でハワイを観光旅行した新婚さんにそっくりですよ。
>お互いを映しあった『人物の映像』がメインで肝心の現地の風景の写真は単なる背景程度の添え物なのです。
>これは局地探検とか登山の初登頂の記録写真とは正反対。これ等は観光旅行とは違い、人間の方が添え物の背景程度であり、山自体の『風景』の方がメインなのです。
飛行士よりも風景メイン
http://www.lpi.usra.edu/resources/apollo/catalog/70mm/magazine/?82
フィルムマガジン一巻丸々風景写真。
http://www.lpi.usra.edu/resources/apollo/catalog/70mm/magazine/?89
他の画像も上からリンクを辿れば見られます。

>ところが月の今知られている『真実の月面』は大違いで、アポロにあるような剥き出しの岩石など一つもないことがLROの最新映像で判明している。
17号着地時に撮影された25cm以上の岩が、LROでも撮影されています。
"geophone rock"と名前付きで画像に書かれていますよ。

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