亀岡登校事故2ヵ月 遺族、現場で慰霊 通学路安全なお手探り

事故現場で手を合わせる遺族らの脇を登校する児童(23日午前7時50分ごろ・亀岡市篠町)
事故現場で手を合わせる遺族らの脇を登校する児童(23日午前7時50分ごろ・亀岡市篠町)

 京都府亀岡市で集団登校中の安詳小児童らの列に軽乗用車が突っ込み、10人が死傷した事故は23日、発生から2カ月を迎えた。被害者の家族らが事故現場の府道を訪れ、悲しみとともに、府道の安全対策への不安を口にした。

 事故が発生した午前8時ごろ、犠牲となった松村幸姫さん(26)と小学2年の小谷真緒さん(7)の遺族が、現場で手を合わせた。この日、同小は授業参観を兼ねた学校開放で、事故現場の横を、集団登校の列が通り過ぎた。府道は、地元の篠町自治会が住民意見をまとめた要望書を基に、亀岡署が規制速度を引き下げた。府南丹土木事務所は、カラー舗装や警戒標識の設置などを進めている。

 しかし、府道は両側に民家が並ぶ生活道路でもあり、抜本的な安全対策は難しいという。松村幸姫さんの夫で、事故で負傷した小学1年の蒼愛(そあら)さん(6)の父・晶史さん(28)は「怖がるので車で送り迎えしている。周辺道路の整備が必要だ」と、早期の改善を訴えた。

【2012年06月23日 14時00分】