［できごと］【集団登校に暴走車】遺族「本当に痛かったな…」（2012.6.24 09:50）

　亀岡市で集団登校中の小学生ら１０人が死傷した暴走車事故は２３日、発生から２カ月を迎えた。事故現場では発生時刻の午前８時ごろ、妊娠７カ月で亡くなった松村幸姫さん（２６）と、犠牲になった市立安詳小２年、小谷真緒さん（７）の遺族が現場で花をたむけ、黙祷した。

　現場府道は事故を受け、速度規制を時速４０キロから３０キロへと変更する緊急措置が取られている。この日は同小で休日の授業参観が行われ、当時と同じように登校する児童の姿が見られた。

　幸姫さんの父、中江美則さん（４８）は、まな娘と苦しんだ瞬間を分かち合うように、倒れていた地面に手をやり、「本当に痛かったなぁ」と消え入るような声でつぶやいた。

　事故を起こした無職少年（１８）について、京都地検は今月１７日、自動車過失運転致死傷と道交法違反（無免許運転）の罪で起訴。遺族らは、より罰則の重い危険運転致死傷罪の適用要件に「無免許」の項目を盛り込むよう、今後も署名活動を継続していく。