横峯さくら　１６０円さい銭で首位

▽２３日、千葉県・カメリアヒルズＣＣ（６４７５ヤード、パー７２）

　前日２位につけていた横峯さくら（２６）＝エプソン＝が６バーディー、ノーボギーの６６で回り、通算１１アンダーとして首位に浮上した。アン・ソンジュ（韓国）、服部真夕（２４）＝ＬＩＸＩＬ＝と横一線で並び、最終日最終組をスタートする。外国人連勝ストップ＆今季初Ｖ達成、生涯獲得賞金８億円突破を目指す。

　前週でついに「７」まで伸びた外国人選手の連勝。記録ストップへ、ついに“真打ち”登場だ。今季はショットの不振にあえいでいたさくらが、昨年９月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯３日目以来、９カ月ぶりに首位に立った。

　「入れたい距離のパットが入ってくれた。ショットの不安がなくなった分、グリーン上に集中できる」。２番で６メートルを沈めたのを皮切りに、７番では残り９０ヤードの第２打をピンそば３０センチにピタリ。後半も１０番で８メートル、１２番で３メートル、１４番で４メートルを決め、最終１８番パー５は“直（じか）ドラ”で第２打をグリーン近くまで運び、６つ目のバーディー奪取。トップをとらえた。

　見かけによらず（！？）信心深い一面も。この日の朝、近くの神社に足を運んだ。「Ｖ祈願とかじゃなくて、見守ってください的な感じで」。さい銭は１６０円。２００９年最終戦、奇跡の逆転Ｖで賞金女王の座を射止めた時も、最終日ホールインワン達成で優勝した１０年マスターズＧＣレディース時も、願いをかなえてくれた１６０円だ。「なんか縁起がいいって聞いて。種類の違うお金を投げると音色がよく響いて、神様に気づいてもらえるとか…」

　不動裕理、福嶋晃子に続く史上３人目の生涯獲得賞金８億円突破にも王手がかかった。今一番の願望と話した「東京で乗る車がほしい。買うんじゃなく、どうしても優勝して手に入れたい」も、今大会Ｖ副賞ポルシェなら最高。まさに大願成就となりそうだ。　（月橋文美）